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其れはお前である。私はお前である。

日の差した部屋で彼は横になっていた。

部屋は言う。人生に意味はなく、其れは惰性で描かれた絵であると。其れは劣等な怒りであると。其れは聴く者を死に誘う音であると。其れはお前であると。

部屋は言う。私に日など差していなく、其れは黒く塗り潰された心であると、其れは純粋無垢とは呼ばぬただ幼稚で何も知らない愚かさであると、其れは疲労とは呼ばぬ怠惰の根源であると。それは歌う、そうして歌う。私は言う私はお前であると。


夢を見ていた。覚えているようで覚えてない、そんな日常のありふれた恒例だった。

呼吸が速い、心がどこか苦しい。布団を粗雑に投げ捨てた、額を触るとまるで夏の日のように汗をかいていた。きっと見ていたのは悪夢だったんだろう。

体を起こしてカレンダーの日付を見た。

今日から7月だ、夏の悪夢をきっと見ていたんだ。



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