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夜半、往来の途絶えた街道を俺達3人は馬に乗り、領境まであと一里のところまで、小高い丘が見える草原を早駆けしていた。
「若……丘の上……いますな……」
「追手か?」
「イヤ、そんなはずは……」
俺達、三人は俺の館を誰にも気づかれずに抜け出てきた。
どうするか……
刹那、丘の上の馬に乗るそいつが丘を駆け下りてきた、残り200m。
「あれは……」
白いマントに金糸で刺繍された盾と剣の紋章の周囲を取り囲むように配された二匹の龍……我がレオン家の紋章を翻らせ、兄上が蒼い月明かりに照らされて颯爽と馬を走らせている。
「アーミテージ!!」
「兄上!」
「あははは! 知っておったぞ!
お前なら、こうする事も!
だから、領内一の切れ者をお前に付けたのだ、どうだ? 兄の千里眼は?」
そうだったのか……
腑に落ちない事だった。
一騎当千、領内一の切れ者、歴戦の戦士、その二つ名どころか数多の別名を持つランスウッドを付けていただいた意味は………………
兄上……
全てお見通しだったという事なのですね……
ならば……
私も……




