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ウイニングブラッド~近未来競馬物語~  作者: うーた。
第1章
24/130

物足りない?


若駒ステークス出走!

フラッシュフォワードのスタートは新馬戦同様の出遅れ…9頭立て9番手の追走となった。

この三ヶ月間でもフラッシュのスタートは向上していなかった。


逃げたのはションボリスキー。

未勝利戦を3連続2着の後、鞍上が変わりダートで2連勝してこのレースに出走してきた。


この馬に限らずフラッシュフォワード以外の馬はどの馬も最低1回は勝ってこのレースに出走。

レース経験は2回以上で中には11回も出走経験のある馬までいる。

鞍上共にレース経験の少ないフラッシュフォワードがどういった競馬をするのかにも注目されていた。


二番手はノーモア、その後にはイイゼサタン、ナイスネイチャンと続く。

レース通過は200mが12.4秒で入るが、その次のラップで11秒となり二番手だったノーモアは早くも位置取りを下げる。


その後は12秒前後が続く平均ペース。

先頭は以前としてションボリスキーで下がっていったノーモアに変わり二番手三番手に上がったイイゼサタンとナイスネイチャンの後の馬が先に鞍上の手が動き出した。


四番手以降の馬の手応えが悪い。

どうやら先頭3頭とそれ以外には力差がありそうだ。

最終コーナーをションボリスキーが先頭で回ってくるもその後の2頭の方が余力のありそうな雰囲気だったが、最終コーナーを回った時に二番手にいたのはイイゼサタンでもナイスネイチャンでもなかった。


解説者の井崎「おっと先頭のションボリスキーを捉えようとしていた2頭の間をフラッシュフォワードが割り込んで来た!」

3コーナーからの下り坂で勢いをつけて進出してきたフラッシュフォワードが先頭に並びかけてきたのだ。


このレースには騎乗していなく観戦中だった祐翠。

「確かに京都2000mは逃げ先行が有利だけど、その馬の持ち味が無くなっちゃうんじゃないのか?」

小和田も続く。

「その馬なら瞬発力勝負で良くないか?」


直線半ば馬なりで早くも先頭に立ったフラッシュフォワード、二番手はイイゼサタンとナイスネイチャンが争っているがついてくるので精一杯。

2馬身から3馬身の差をつけて余力たっぷりのレースをした。


ここまでムチを一発も使ってなく強い競馬なのは間違いないのだが、新馬戦の衝撃を見たものには物足りないレースと感じてる物も多かった。


そんな空気を察して風切騎手が動き出す。

「皆んな物足りないって感じてるかもな。よし、フラッシュ!次に向けて最後ちょっとだけ頑張ってみるか?」

フラッシュフォワードを促す春馬!


祐翠「?!」


春馬がムチを一発放つと同時に前傾姿勢を取り激しく伸びるフラッシュフォワード!

二番手以下を一瞬にして置き去りにする。

全力で追ったのはたった1ハロンのみだったが、新馬戦で見せた末脚で2、3馬身の差がゴール後には大差がついていた。


この末脚だ!

フラッシュフォワードが本気で走った瞬間場内が爆発して歓喜の渦となった。

ゴール後の風切はオープンレースなのに観客の歓声に応えるようにガッツポーズで応えた。


「見てるか祐翠!皐月賞で勝負だ!」

風切のガッツポーズ姿を画面越しで見ている祐翠。


「望むところだよ春馬。」

祐翠の右手は強く握り込められていた。




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