表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩的な何か。もしくは散文

僕は流れる星になる

作者: 譚織 蚕

お空の、それより上の国


僕は仲間たちと暮らしてる


みんな金属でできててカッコイイ


カッコイイけど僕らはゴミだ


いらなくなった宇宙船


誰かの夢の塊のその一部分


ふよふよ

ぎゅんぎゅん


お空の周りを地球の周りを


ふよふよ

ぎゅんぎゅん


浮かんで回って


笑いながら回ってる


ふよふよ

ぎゅんぎゅん


ふよふよ

ぎゅんぎゅん


僕らはゴミだけど宇宙を舞い飛ぶすごいゴミなんだ


そんなある日僕らは遠く離れた故郷から


回る中心の地球から呼ばれた


僕らがまだ塊だったころ


夢を乗せて旅立った星から


なんだろう?

こんな欠片になった僕らになんの用だろう?


分からないけど行ってみる


ぎゅんぎゅん

ぎゅんぎゅん


地球に向かって飛んでいく


ぎゅんぎゅん

ぎゅんぎゅん


そのうち体が暖かくなってきて


僕らの体は光始める


ぎゅんぎゅん

ピカピカ


ぎゅんぎゅん

ピカピカ


ずっと平和でありますように!

ずっと平和でありますように!

ずっと平和でありますように!

やった、3回言えた!


願いを込めて旅立った僕らは


願いを受け取って帰ってくる


ぎゅんぎゅん

ピカピカ


ぎゅんぎゅん

ピカピカ


……ぱっ


ゴミだった僕らは

願いを受けて

流れる星になった

★★★★☆

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ふよふよ ギュンギュン とか、 ギュンギュン ピカピカ とか、ずっと声に出して言っていたい……(子供視点になってる自分w)
[一言] 着眼点がすごいなぁと思いました。 素敵なお話ですね♡
2021/12/16 00:59 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ