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以心伝心  作者: うみかぜ
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第十話 失敗

「すいません!俺が上手くできなかったせいで……。」

「気にしないで。どちらにせよ、今回は難しかったと思うよ。」

6年ぶりに会った直也に会えた、「喜び」、「安心」……、様々な感情が重なり仁人は軽くパニックになってしまった。


「でも、これで過去に戻れたのだと確信しました。」

「じゃあ、次の作戦を立てますかね。」

「次となると、6月2日か……。でも、みーさん。俺、次に、直也を説得しても、信じて貰えるとは思えないんです。」

「そんなものやってみないと分からないでしょ?」

「いえ、あいつはオカルト系統とか全く信じないタイプなんですよ。だから、100%直也を信じさせる方法を使います。」

「そんなのあるならもっと早く使いなさいよ。」

「いえ、これは今から、じゃないとできないんです。」

「というと?」

「未来人の特権中の特権です。予言するんですよ。」

「この後何か起きるのね。」

「何か、起きるって程、大きいものではないんですけど、学校でトップを争う女子に告白されます。」

「十分大きな事じゃない。」

「まあ、そうですね。それを予言してやります。」


二人は、次の作戦に進む。


家に到着した仁人と由美。

「それで、直也くんが告白されるのはいつなの?」

「6月3日です。あいつの誕生日が実は6月3日で、その日だったと言っていました。」

「その子やるね。誕生日に告白されたら断れないよね。」

「その子は完璧人間でした。なので、そういうのも完全に読んでたんでしょうね。」

「そんな子に告白されるくらいモテたのね。直也くん。」

「あいつはスポーツ万能だったので、それでモテてました。小学生って単純ですよね。」

よーし、と仁人が席を立ち、夕食の用意をしようとしたその時、

『ピンポーン』とインターホンがなった。

由美が「はーい」とインターホンに出る。

「夜上仁人さんはいらっしゃいますか?」

仁人はその声を聞いた瞬間、寒気を感じた。

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