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創造神

 天界

天使達の住まう都であり、下界…人間界の真上に広大と広がっている永遠の楽園

 人間達はその楽園を求め、何百年も天界への天門を探し続けたが…決して見つかることは無かったという。


 それ故、人間界では”天使とは架空の存在である”という説もあれば、”我らが遠く及ばない遥か彼方で、人間を見守ってくれている”という説もある

 実際、前者のように考える者は極少数で、ほとんどの者は天使を神として崇め讃えていた


 結論を言うならば、天使も女神も実在しているし、人間達の生活を見守っている

人間の言うことは概ね正しい…というわけだ


 そして、人間には存在を知られず隠すように存在しているその天界には、”楽園中の楽園”と呼ばれる更なる秘境があった







「…分かりました。ご苦労様です、ルイ。下がりなさい」


「はっ」



 真っ白な神殿、見るからに神聖な雰囲気が漂う場に天使が二人


 一人は玉座に泰然と腰かけ、その美しく輝く碧の瞳でもう一人の天使を見下ろしている

背中には白銀に輝く大きな翼があり、それを見るだけで普通の者ならその存在感に圧倒されてしまうだろう



 …そう、彼女こそがこの天界の主であり、この世界の創造神:レスフリア・スカイ



 腰にまで靡く金色の髪、全てを見通す碧の瞳

そして、誰よりも大きく美しい白銀の翼


 醸し出されるその圧倒的なオーラに、誰もが彼女を”女神だ”と一目見ただけで認めるだろう


 全ての天使を束ね、この世界を支配するもの…そう形容するに相応しき人物


 その女神レスフリアが住まう”楽園中の楽園”こそが、この”べラ・ヴィータ”と呼ばれる天界の園だった


 べラ・ヴィータには色とりどりの花々が咲き誇り、天使達の憩いの場となっている

その中央に位置する神殿に、女神レスフリアは存在していた



「…あぁ、待ちなさいルイ。そろそろリフレシアの花が咲くころでしたね?」


「はい。もうじき蕾が開花するかと思われます」


「満開になったら少し摘んできてください。ずっとこの殺風景な神殿にいたら、気が滅入ってしまいます」


「かしこまりました」



 女神レスフリアにそう言って頭を垂れるのは、天界の”六大守護天使”の一人…ルイ・アドヴァイタ

水を司る大天使であり、金髪のセミロングにターコイズブルーの瞳が印象的な女神の忠臣だ


 ”六大守護天使”とは、その名の通り女神を守護する六人の大天使

それぞれ火・水・風・知・妖・時の力を与えられ、この天界の秩序を保っている



 ルイが一礼して部屋を出て行ったのを確認し、レスフリアははぁっと深いため息を吐いた

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