第00話 奇怪な運命
文章とか酷いです。 読みにくかったりしたらすいません。 指摘して頂ければありがたいです。
その町の駅前の商店街のほとんどの店のシャッターは、しまっていた。
開いていた時計屋のらしき店も、中に客がいるような気配はなかった。
商店街を抜ければ、辺り一面田んぼであった。
大量の田んぼの中の一つの田の前で、40代半ばの男と、老婆が話し合っていた。
男はついさっきまで農作業をしていたらしく、黒色のTシャツの大半は汗でびっしょりと濡れていた。
「阿曽野山でまた人がいなくなっちまったらしいよ。」
老婆が歳のわりにはハキハキとした声で男に話しかけた。
「知ってるよ。金岡のじいちゃんだろ。山菜取りに行っていなくなったのだろ!」
それを聞くと老婆は悲しそうな顔をした。
「つい最近までは、珍しい自然を見に観光客が来ていたけど、今じゃあ客足も途絶えちまって、この村も終わったな。」
老婆はそういうと男が農作業をし終えた田を見た。
男の田は手入れしているため、作物もしっかり育っていた。
しかし周りの田は手入れされていないためか、草が生えまくっていたり、田が干からびていた。
「熊がいるっていてハンターを呼んだけど、熊などいなかったし…」
「すいません」
「どうなってんだろうね。」
「あのぅ」
「本当にどうなってんだろうね…」
「お話し中申し訳ありません!」
男と老婆は不意に大声を出した“誰か”の方を見た。
そこには、夏だというのに暑そうなコートを羽織った青年がいた。
コートの中には、赤いタンクトップを来ていた。
青年の肩には1メートル程の長いバットケース(野球で使うバットを入れるケース)のような物が掛けられていた。
手には鉄製の四角いバッグを持っていた。
髪は真っ黒でそして長い。
「一つ聞いてもよろしいでしょうか?」
「なんだい?」
老婆は不機嫌そうに聞いた。
「阿曽野山まではどうやって行けばよろしいでしょうか?」
「あんた観光の人かい?」
老婆と青年の会話に男が入り込んできた。
「まぁそんなものです。」青年はそう言うとニッコリ微笑んだ。
「そうかい。」
男もニッコリ微笑み返した。
「あっちの方に行けば、ハイキング用の通路に出るよ。」
男は青年の反対側を指差して言った。
「ありがとうございます。」
青年はまたニッコリ微笑んで言った。
「礼儀のいい若者だな」
男は老婆に話しかけた。
「何処がぁ」
老婆は鋭い目で山へ歩いていく青年を睨んだ。
「母さんは若い人を批判しすぎだよ。」
男はそう言うと農道具をかたずけ始めた。
夜の山に灯っていた火の周りに五体の何かが集まっていた。
その何かの大きさは日本猿ほどで、皮膚はゴツゴツと固そうであった。
色は青く、口は裂けていた。その裂けた口にも入らない大きな牙を出していた。
その小さく細いがゴツゴツとした手で、血まみれの小動物の死体の足をちぎり、骨ごとゴリゴリと音をたてながら食べていた。
かすかな音だが何かの後ろの草むらから音がした。
何かのうちの一匹が草むらに近づいたその矢先、草むらの中から出てきた鉄板のようなもので、近づいた何かは3メートル程飛ばされた。
その鉄板のようなものはカバンだとわかった。
草むらからは、先ほど老婆達に道を聞いていた青年が80センチ程の刀を持った現れた。
殴り飛ばされた何かが青年に飛び込んできたが、青年は持っていた刀で頭を半分に切られ下に落ちた。 そしてなぜか炎上した。
次に飛び込んできた何かも青年によって縦に一刀両断された。それも炎上した。
次に飛び込んできた三体のうち二体は青年の刀に切られ炎上したが、残りの一体は青年の足にしがみつき、更に噛みついた。
青年は何かがついている足で大木を蹴った。
青年の足と大木に挟まれた何かは不気味に鳴いて、足から離れた。
離れた何かの腹めがけて、青年の刀が落とされた。
腹に刀が刺さった何かは、うめきながら手を動かしていたが、すぐに動かなくなり炎上した。
わずか15秒足らずの間だった。
青年はポケットから携帯を取り出すと、誰かに当てて電話をかけた。
「真夜、小鬼の討伐終わりました。」
「どうだった?」
青年は、小鬼と呼ばれた何かが食べていた小動物の死体を見て言った。
「胃液が口から出そうな気分です」
青年は刀を鞘に直し、更にそれをバットケースに入れた。
全然キャラクター名とか出てきません。 次から出します。 あと、最後に出てきた真夜と主人公は違う人物です。ややこしくてすいません。