序章 妄想してたら死んじゃった。
初めての投稿です。
少し滅茶苦茶所がありますが大目に見て貰えると有難いです。
とある日
俺は神風 十夜。最近高校を卒業してフリー。
今は冬か春か分からない時期である。
俺は部屋の中でPCを弄ってる。
暖房フルで。
「……(カチカチ)……へっ……?」
ゲームをしていたら突然PCの電源が落ちた。
ヘッドホンをしていて急にゲームのBGMに合わない効果音的な音が大きめで聞こえたからびっくりした。
「あぁ……そういやウィンドウ出てたな……ファンの調子が悪いだのなんたらこうたらって……」
そう言って俺はとても大きい溜息を吐く。
もう何年も前に買ったノートPCだ。
そろそろ寿命が来てもおかしくない。
修理できる金もない。とか言って新品に買い換える金も無い。
「……またあの地獄を味合わないといけないのか……!?」
そう、あれは数ヶ月前の事だった。
今と同じ様な現象が起きて何週間かスマホを弄ってばっかりの生活だった。
正直PCゲームに染まってる身としては全然物足りなかった。
娯楽に飢えて凄い胸苦しかった。
もう自分でも依存性になってるんじゃないかと思うぐらい気分が悪かった。
そして修理に出して何とか治ったものの、また同じ現象が起きるとは……
しかしまだ手はある。
最近知った事実だが、近くにネカフェがある事を知った。
こうなればそこに行くしかない。
運のいい事にネカフェに行けるぐらいの金はあった。
「……外はまだ寒いのにな……出ないと行けないのか……」
そう言いながら、俺は着替える。
アーミー柄のパジャマから「SWAT」とプリントされたシャツを取り出して着る。
俺は軍事系のマニアでもあり、アニメも好きだ。
他にもケモナーだったり、銃マニアだったり……
……それはさておき、下は普通のジーパン。
そして赤と黒のチェック柄のフードの着いた上着を羽織る。
「……なんだかんだでこれが1番お気に入りだな……」
自分はファッションとかそういうオシャレ系には疎い。
……この際、思い切って服を買いに行こうかな……
「とにかく行くか。」
2階から降りて玄関に置いてある自転車の鍵を手に取り、スポーツシューズを履いて外に出る。
「……少し寒い程度か、日差しがとても暖かいな。」
風邪は少しだけ吹いてるがそれを感じさせないぐらいの日差しが降り注いでる。
そう思いながら自転車を停めてある所に向かい、鍵を差し込む。
鈍い音が鳴ると共に自転車のロックが解除された。
「この自転車も相当古いなぁ……」
学生の頃から愛用している自転車だ。
相当年季が入ってる。
近くのコンビニ、公園、友達の家……どこに行くにしてもこの自転車を使っていた。
これが無かったら家に篭っていただろう。
そう思いながらスタンドを蹴って、サドルに乗る。
ペダルに足を乗せ、力強く踏んだ。
勢いよく自転車は前進し、風を感じる。
曲がり角を曲がった所でふと学生の頃の記憶を思い出した。
当時から今までマニアでもありオタクでもあった。
その事から自分の好きなシチュエーションを混ぜて自分なりの世界を頭の中で作っていた。
1番混ぜていたのが狐耳なんじゃないかなぁ……
何より最初に出会ったシチュエーションが獣耳。
そこから狐耳に至る。
あの尻尾……そして耳……触るだけで昇天しそうだ。
そう感傷に浸りながら自転車を漕ぎ続けていた。
その時、急に現実に戻された。
周りからは大声で俺を呼び止めるような声がする。
横を見ると、大型トラックが眼中まで迫っていた。
「……死んだな」
最後まで読んでいただき、誠に有難うございます。
これは本編に繋がる経緯みたいな物で次の章で本格的に書きます。