四話 VSアテネ
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ありがとうございます!
ちなみに言い忘れてましたが、
この物語は神話系の名前がちらほらでてきますが、
あくまでも名前だけです。
例外はいくつかありますが。
そして、戦いの火蓋は切って落とされた。
「―――ふっ!」
アテネは一瞬のうちに距離をつめ、竜地の顎に向けて、右手で掌底を突き出す。
脳震盪を起こさせ、いっきに片をつけるともりだろう。
「――っ!」
竜地は、その鋭い一撃を左に紙一重でかわす。散々高速型ゲームで鍛えてきた、動体視力が役にたったのだ。
まったく、何が役に立つかはわからないものだ。
その体勢のまま、竜地はカウンター放とうとして――失敗に気づいた。
それはなぜか理由は至極簡単、アテネの唇の端がつり上がり、悪魔のような微笑をしていたからだ
まるで、獲物を罠にかけることのできた狩人のように。
「詰めが甘いですよ!」
その言葉と共に現れたのは右手に添えられる形で隠れていた――光の矢。
突然出現した、およそ現実的でない光景に、おもわず硬直してしまう竜地。―――それが命取りだった。
『矢よ。彼の者を、穿て』
アテネが、呪文らしき言葉を紡ぐと同時に――矢は放たれた。
無防備な竜地の胸に向けて。
おそらく生涯味わうことの無いはずの激痛と共に先が見えない空間の奥へ吹き飛ばされる。
気絶しそうになるぐらいの痛みを歯を食いしばってこらえ、立ち上がろうとした竜地の首に光の剣が添えられる。
またどういう理屈かわからない技術でアテネが追いついていたのだ。
「チェックメイトです」
もし、このまま反撃する素振を見せれば、殺されることはなくても気絶ぐらいはさせられるだろう。
竜地はおとなしく、両手をあげて降参の意を示す。
――勝敗が決した。
戦闘は難しい・・・。
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