二話 あれ?ここどこ?
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「あれ?ここどこ?」
俺の名前は朝葉竜地。
今年、高校二年生になったばかりの十七歳だ。
実は今、トンデモ体験をしている。
あ、もちろん現在進行形ね。
なんと、いつもどおり寝る前に少しだけ、少しだけね、ゲームをしようと思ったらいきなり気を失ってたみたいで、なんかよくわからん場所に拉致されたみたいだ。
よくわからん場所とはどういうことか?そのまんま言葉通りだ。
まず、よくわからない点、其の一、
真っ暗
この一言に尽きるだろう。
いやだって、お先真っ暗だし、比喩じゃなくて。
狭いどこかの部屋だと思って、ズボンのポケットに入っていたガム投げたら壁にぶつかったかんじしないし。
次、よくわからない点、其の二
自分の姿が見える
もちろん鏡的なことじゃないよ。
単に自分の視界に手とか足とかが見えるってことだよ。
でもこれ、かなりおかしい。
まわり真っ暗だよ。
光なんて一切ないよ。
でも自分の手が見える。
その点をふまえて俺は結論づけた。
そう、この部屋、いやこの世界は・・・
「夢だ!」
「違いますよ」
突然後ろからかけられた声に驚き、後ろへ振り向くと・・・
そこには・・・天使がいた。
それ以外は表現出来そうにない。
少しウェーブのかかった金色の髪。
整った顔立ち。
アニメやゲームに出てきそうなコスプレのような服。
そして・・・背中から生えてるのか、六枚の純白としか言いようの無い色の翼。
そうこれは・・・これは・・・。
「リアル天使キタァァァァァァァァ!」
俺は少しだけ、暴走した。
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