MAN ON THE 修羅場 魔運転
安全運転がいい。
いっしょに遊びにいくのなら
おれが車を出すべきだった
そいつのドライバーとしての顔は
ふだんのつらとはおおちがいってことは
よくあるはなし
鼻さきにモンシロチョウがとまりそうな
のほほんとしたあいつが
ひとたびハンドルを握れば
カマキリが火花と命を散らす
修羅場の住人のように豹変するだなんて
制限速度ってのは 下限じゃなくて
上限の数字なんだって
だれかが教えてやってくれ
インを攻めて 車間距離を詰めるその走りは
ラップタイムを縮めるだろうけど
おれの寿命までずいぶんと縮めてくれたのさ
MAN ON THE 修羅場 魔運転
二度とこいつがハンドルを握る車には乗らないぞ
MAN ON THE 修羅場 魔運転
その誓いを果たすにも 次回があってこそ
どうか なにごともなく 目的地に着いてくれ
MAN ON THE 修羅場 魔運転
そして ことが終わったなら
このあと寄るところがあるだとか
理由をつけたら現地解散して
こっそりタクシーを拾って帰るのだ
金輪際 御免だぜ
MAN ON THE 修羅場 魔運転運転
運転苦手なので、別の意味で私の車には乗りたくないかも。