プロローグ ファーストコンタクト
ノリで執筆しています。
ご了承ください。
1933年、神戸港の一角にある倉庫で、一人の少女が倒れていた。
そんな時、彼女を一番最初に発見したのは丁度憲兵から逃れて倉庫街へ迷い混んできた人攫いの一味達であった。
彼女を見つけたとき、彼らは喜んだ。
肌が白い。
おそらく白人であろう。
白人ならば趣味の悪い成金が高値で買い取ってくれるであろう。
そう考えた人攫いたちは、倒れている少女へ近づいた。
そして、捕まえようと少女に触ろうとしたその時、
「んんっ……ん?……っきゃぁぁぁぁ!!」
カッ、 ドぉぉぉぉん!
少女が目覚めてしまい、少女は残っていた全魔力を爆発力へと変換。
人攫いたちへ向けて射出した。
その結果、
少女がいた倉庫は全壊。人攫いたちは跡形も無く、ただ、周りには血生臭い臭いと、僅かながらに誰かも分からぬ肉片が落ちていた。
その様子を人攫いたちを追っていた憲兵隊は目撃。
急いで全壊した倉庫へ向かうと、少女がただ一人、冷たいコンクリートの地面に倒れていた。
そしてその背後には、直径約3メートルほどの、森が見える穴が、空中にできていた、、、
その後、憲兵隊は警察と連携して捜査を開始。
また、少女は何か目撃した可能性があるとして保護、酷い栄養失調と昏睡状態だったため、近くの病院へ搬送された。
事件から2日後、少女が目を覚ました。
幸いにも傷という傷は見当たらなかったが、とりあえずは安静にしておくことになった。
また、見たところ白人系だったため外務省にも連絡が回された。
そんな時、少女へ聞き取り調査中だった憲兵隊は驚いた。
と、いうのも、、、
「ああ、We are the Japanese army.(私たちは日本の軍隊です。)
We are here to help you.(あなたの助けになります。)
What is your name?(あなたの名前は?)
Do you know where your parents are?(親はどこにいるかわかるかい?)」
「え? 日本人? あ、えっとぉぉ、日本語で、大丈夫ですよ、、、」
「「え?」」
聴取のために病院に来ていた憲兵隊員たちは少女の流暢な日本語に驚いた。
そして少女もまた、日本人という言葉、あいてが日本語で話していたことに驚いていた。
少女はケリーと名乗った。
聴取中、ケリーは不思議なことばかり話していた。
一体なぜ日本に居るのか。
なぜ日本軍の格好をしているのか。
など様々であったが、今ひとつ話が噛み合っていなかった。
とりあえず一週間様子を見ることになった。
ケリーはいつも窓から見る景色に対して独り言を呟いていた。
「あー、昭和かなぁ、、なんでここに来たんだろう、、、」
ちなみに少女は病院食を美味しそうに食べていた。
長い尖った耳がピョンピョンするぐらいに。
特に和食の納豆とお米はおかわりするぐらいに。
また、普通の欧米人は扱いに困る箸の扱いにも慣れていた、、、
その後、ケリーは無事に退院。
その後、憲兵隊と一緒に例の倉庫街へと向かった。
倉庫街は憲兵隊と警察によって完全に封鎖されており、一般人は立ち入ることができなくなっていた。
海外からの輸入口であったが、世界恐慌や満州事変、満洲国建国などの影響もあり、あまり使われていなかったため、比較的影響は小さく済んでいた。
ケリーと彼女を護衛する憲兵たちは空中にできた、巨大な穴の場所へ、足を運んだ。
「ここが、、、」
「ああ、ここが現在調査中の穴だ。 今のところ全く原理はわかっていないが、君はこれが何かわかるかね?」
「、、、」
だだだっ、
「え? ちょっと君! 待ちなさい!」
ケリーは突然穴へと駆けて行き、穴へと入っていった。
そして彼女を追う憲兵たち。
結局、彼らも穴へと引き摺り込まれていった。
「ここは、、、森か?」
穴を抜けた先は、森林であった。
憲兵たちは混乱していたがそんな時、前から声が聞こえた。
「はあ、来ちゃったか、、、まあいっか、ついて来て。 憲兵さんたち。 一応大丈夫だとは思うけど、、、」
ケリーはそう言うと、歩き出した。
流石に護衛対象が1人で行動するのはダメだということで、憲兵たちもついて行くことになった。
幸いにも、穴はまだ開いており、穴の向こうにいる他の憲兵らとのコミュニケーションは取れたため、大丈夫だということになった。
一応、後から後続が応援に駆けつける算段となった。
憲兵たちはケリーの後をついて行った。
森林の中を。
穴に入ってから数分後、意外とすぐに、少女と憲兵たちは湖のほとりにある小さなキャンプに到着した。
「■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■?■ ■ ■!」
「■ ■ ■ ■!■ ■!■ ■ ■ ■ ■ ■ ■!」
「■ ■ ■ ■ ■!? ■ ■ ■!」
憲兵たちと少女がキャンプに到着したとき、同じく肌の白い、長い尖った耳の人たちが、出迎えて?くれた。
が、すぐさま口論になった。
護衛についていた憲兵たちの内2人は士官学校の卒業生だったこともあり、ロシア語と英語が話せる者がいたが、分からなかったため、おそらく違う言語を使用していた。
「■ ■ ■ ■、、、■ ■ ■。」
「■ ■ ■ ■、、」
「一応、村のみんなには安全な人間だと伝えておいたので、おそらく大丈夫ですよ。」
ケリーのおかげもあり、なんとかなったようであった。
現時点で、ここのキャンプにいる人と憲兵たちと通訳をできる者はケリー、ただ一人であった。
到着してすぐ、日が落ちてしまったため、憲兵たちは一晩キャンプに留めておいてもらうこととなった。
だが、実際知らない場所ではそう簡単に眠ることは出来ないのであろう。一人以外全員寝ることが出来なかった。
そのためキャンプの真ん中にあるキャンプファイヤーの火を見ながら、暖を取りつつ、寝ていなかったケリーと憲兵たちは話をした。
「聞いて驚くな。 ここは異世界だ。」
「「ブフー、ゴホッゴホッ、、、は?」」
ケリーの唐突な言葉に、お湯を飲んでいた憲兵たちの数名は、噴き出しながら驚いた。」
「驚くのも無理はないわなぁ、だけど。 現実だよ。」
そう言うと、憲兵たちの前でケリーは手のひらから、小さな水の球体を創り出した。
これには憲兵たちも唖然。
しかし、現実は現実であった。
翌朝、憲兵たちとケリーはキャンプの皆に送りだされた。
向かった先はもちろん例の穴である。
ケリーも一緒に向かった理由。
それは、キャンプにいる全員の保護を求めるためであった。
その後、ケリーと憲兵たちは何事もなく穴に到着。
その後、日本政府をも巻き込む事態となる。
と、いうのも突然出来た穴の向こうは異世界で、そこの住民が保護を求めているなんていうことになれば、当然事態は憲兵隊や警察では対処出来ず、政府が絡む事態となったのである。
また、このことは国民並びに海外へ報道されなかった。
魔法という新たな物質と、開拓地の独占のためである、、、
ちなみに作者は英語が出来ません。
英語や日本語の文法をいろいろ間違えているかもしれませんので、指摘があれば誤字脱字の所から指摘をお願いします。
次回、第一話 世界恐慌と異世界開拓
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