マインド・コントロールとの共生
という事で、最終話です。
約3日間ほど資料を読みまして、最後の一冊を読んでいる途中から「目次」を考え始め、その目次をサブタイトルにして文章を作り始めたのが今日の午前中からでした。そこから用事の合間を縫って投稿し、現在21時過ぎ。何とか、今日中に投稿し終わるという目標を達成出来そうです。内容の精度は置いといて。
そもそも何でこのエッセイを書こうと思ったのか。それは、宗教二世問題の当事者による、自助グループへの参加がきっかけでした。
宗教二世問題の当事者の仲間と話し合う中で私は、ある事を考えたのです。それは、「カルト規制を求めるにせよ、統一教会への解散命令を求めるにせよ、何でマインド・コントロールが規制の対象にならないのか、カルト反対運動をしている人たちは冷静に理解できないのでは」という事でした。それは当たり前といえば、当たり前な事ではあるのですが……。
何でそういう感じになるのかといえば、やわらかい言い方をすると、「まだ傷が癒えてない」からなんだと私は思っています。それは、悲しい事です……。
そんなわけで、棄教して20年近く経ち、生木が裂かれたような傷というよりは多少乾いた木の私にできる事をしようと、この連載を投稿した次第です。関係者の方が密かに読んでくださっている事を考えつつ、最後の文章を仕上げようと思います。
私は、いわゆる弱者を食い物にする、あらゆる事象に対し、反対する立場を取ります。なぜなら、当事者だった者として、出来る事をしたいと思うからです。
また、個人のささやかな人生の、彩りを奪うような事があってはいけないと思っています。それがたとえ、傍から見れば「不健全」なものだったとしても、本人の意思によるものである限り、それは他人に介入されるいわれは無いと思うのです。自己完結している限りにおいては。
私にとって、霊ないし霊界を語り人の不安を煽るような商売は、不快以外の何物でもありません。これからもそういった霊感商法に対しては、異議申し立てをする事でしょう。
しかし、真面目に霊感商法を行っているその人自体に関しては、かつての私を許した人がいたように、出来る限り、差別的な接し方などをしないよう気を付けようと思います。もしもそうできない時は、そうできるよう、サポートしてくれる人に助けを求めるように努めます。
これが、私の考える、マインド・コントロールとの共生です。
今回で最終話です。ここまで読んでくださった読者の方、ありがとうございました。
何か質問等ありましたら、遠慮なく感想欄にどうぞ。
2022/11/26 誤字報告して下さった方、ありがとうございます。