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⑴『壁が来る』

⑴『壁が来る』



それはのうのうと、やって来る。くるくる回って、やって来る。いつからだろうか、人間に、限界と言うものが見え始めたのは、しかしそれは、確かに何かの形を有していたし、ところどころ、人間の様にも見えて、実のところそうでもない。

云わば、未完成なる完成の、序列を組んだ無鉄砲状態で、その人間の心の隙間からやって来る。何かに似ている、昔、写真で見たことある、そうそれは、確かに壁と呼ぶに相応しい。俺が画家なら、瞬く間にそのインスピレーションで、絵画にするだろう、それは壁と呼ぶのに適切なんだ。



俺は異端者だが、午前零時を過ぎても、夢の中では、昼や夜を生きている、どういうことなんだ、それは、壁が教えてくれる、もっと言えば、教唆して来る。逃げようにも、壁が迫ってきて、逃げる手段がない。クルックーと泣いているような、鳴いているような。

俺は長い長い小説に飽き飽きして、瞬く間に、刹那の連続を文字化し出した、そういう訳なんだ、壁に焦点を当てて、しかしどうだ、俺は壁を捉えたと思ったが、実のところは、壁に捉えられていたのであって、物事は簡単なようで難しいのである。



分かり切ったこと、壁は壁、しかし、壁がやって来るのだから、俺はそこに意味を見出そうとしている、俺なんぞが、意味を見出すなんてことは、甚だ迷惑だと言えども、俺は追い打ちをかけて言う、俺に言う、壁が来る来る、狂ってるってね、そうなんだろ。

そして、夕刻の時間を過ぎ、またしても、から揚げ弁当の食べ終わりの、底を見ていると、それが壁に見えてくる。狂ったように見えて来る、俺はから揚げに酷似した、壁の残骸を食べたのだろうか、分からないから、そこのお前の様な俺が、聞いてみたくなったろ云う話も、聞いたには聞いたには違いない。

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