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*Twitter* 【#140字小説】

*Twitter*【#140字小説】No.111~120

作者: july❀

No.111【#セーフ】

https://youtu.be/EpYcQIri8SI


夏休み明けの小学校から帰った娘の様子が暗い。忘れ物でもして怒られたか?まぁ子供でも休み明けって憂鬱にもなるか。「学校で何かあったの?言いにくいこと?」「間違えて先生のこと"お母さん"て呼んじゃったの…!」「なぁーんだそっかぁ。大丈夫大丈夫!」良かった、"お婆さん"て呼ばなくて。ほっ。



No.112【#揺れにご注意】

https://youtu.be/6i9vXLSU9N4


俺は焦った。焦って自分の横腹を見て、左を見た。私は焦った。焦って右を見て、自分の体勢を整えた。満員電車、突然の揺れによろけた私は、右のでっぱりを確実に捕らえて掴んだ。「ハハ…すみません」手を放しつつ苦笑う左に「ハハ…」俺は頬をピクつかせ、掴まれた腹をボヨンと払った。力士のように。



No.113【#健康のための不健康】


「寝不足?目の下のクマすごいよ?」「うん…最近寝れなくて。」悩みがないのが悩みな親友が珍しい。「元気ないね?悩み事?」表情も雲ってるし心配だ。「実は、ドクターストップで禁酒してるんだけど、今まで寝酒で寝落ちしてたもんで、呑まんと目が冴えちゃって寝方がわからんでげす。」さすがゲス。



No.114【#婆ちゃんの遺言証人】


「嘘を溜め込んじゃダメだ」出来の悪い孫に「その嘘は心を壊すよ」頭を撫でてくれた婆ちゃん。見舞いに行った時、もう俺が自分の孫とも忘れてしまってたけど、最期にしてくれた話を名言集に追加した。「素直に有言実行だ。失ってしまう怖さより辛いのは、してあげられなかったことに対する後悔だよ。」



No.115【#謎のこだわり】


「なんで汗かいてるんだろ?」イラストの顔を考察。「そうねぇ、浮気がバレた…とか?」自分でも顔を描いてみる。「切羽詰まっては見えなくない?」「そうねぇ…」「ね?だからやっぱり"の"が良いと思うんだよね!」汗でも毛でも正直どっちでもよくね?へのへのもへ"じ"だろうが、もへ"の"だろうが。



No.116【#何故こだわる】


「あのさぁ、昨日の話だけど…」険しい顔。「昨日?」なんだっけ?「"へのへのもへじ"だけどさぁ…」まだ言ってたんか!「冷静に考えたら、最後は"し"がいいかもなって…」「そうねぇ、"へめへめしへし"がベストじゃね?」「え、何それ…」げっ適当に答えすぎ?「しっくりくる!優勝!」何の勝負だよ。



No.117【#ニューワールド】


一家に一台、ヒト型ロボットを必要とする昨今。私は今日もまた、人の気持ちがわからないアンドロイドに八つ当たりしてしまう。「おまえはロボットだから、感情ないんか!」ふん!「オマエハ人間ダカラ、脳ミソナインカ。」悔しいー!血も涙もなーい!無能な私が、時代についていこうなんて無謀だった。



No.118【#オーディエンス】


こんなに蒸し暑い日に別れ話なんて、随分お優しいこと。わざわざ公園に呼び出して、気まずそうに言い訳?綺麗な想い出話してる?ごめん、何言ってるのか聞こえない。全然頭に入ってこないよ。青々と生い茂る樹木。「木陰に入ろう」なんて優しさ、必要なかったよ。蝉がお構いなしに大騒ぎなわけ!カオス。



No.119【#知らぬが仏】


君との想い出の数だけ、頬に冷たい雫がこぼれたら…干からびるほど身体の水分が流れ出たなら…ちぎれるほどの心の痛みも許されるのか。こんなに弱い僕に、向日葵のように笑ってくれた君に、もう一度会いたい。「て投稿したら、キショとかストーカーとかスレ民に言われまくった。なんで?」友達やめよ。



No.120【#この国の働き方 #自己PR】


「時代かね…」面接を終えた上司が、ポツリため息。「父親が殉職して1年になります。立派な最期でした。お婆さんのカバンひったくり犯を追って、過って刺された…というドラマの交番おまわりさんで、見事な犬死にの役でした。そのDVD差し上げます!あ、賄賂とかじゃないっすよ?」趣旨考えろ。変なやつ。

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