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VRMMO〜ゲームの中の魔女に一目惚れした僕と彼女の30日間生活〜  作者: もぐのすけ


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新旧最強プレイヤー3

【RAVEN目線】


 俺達は回復の泉で魔法を回復させ、対メア用の装備へと変更していた。


 前回あれほど苦戦したトーシローをあっさり殺すことができた。

 相手の出方を知っていたアドバンテージがあったにしても、恐らくノーネームさん単体でもトーシローを倒すことができただろう。

 やっぱり全盛期に活躍していた人達はレベルが違う。

 さっきの詰めるスピードも尋常ではなかった。

 それでもメアは当時のノーネームさん達を瞬殺した。

 圧倒的な実力差。

 バランスの壊れたクソゲーだと言われ始めた原因。

 だが今回は奥の手がある。

全封印ロックダウン』がハマりさえすれば、俺達の勝ちだ。


 それにしても前回、俺達はトーシローを殺し切れたと思っていたが、実はまだ生きていたのか?

 数週間経っているから再度この城に来ていた可能性もゼロではないが、ソロでどうやってクレーター荒野を突破したのかは気になるな。


「RAVEN、前回はメア相手に何秒生き残れた?」


「30秒経たないぐらいですかね。使ってきたのは『千本柱センチュリオン』、『大地を巡る隕石(グラウンドメテオ)』という魔法です。どちらも初見でしたね」


「俺達の知らない魔法か……。初撃をどうにかして防ぎ、メアの注意を逸らすという方向性は変わらない。俺は最初から姿を消している。RAVEN、pikyyy、まっつん、パプリカで即時攻撃。ファルカナ、WIT、名人でメアの攻撃を防げ」


「「「了解」」」


 ノーネームさんがそれぞれに指示を出す。

 あらかじめ30人のプレイヤーを同時に相手に仮想メアと称して予習を行ってきたが、実際はそんな比ではないはずだ。

 基本的な役割は決めてあるが、それは状況に応じて変化する。

 そしてここにいる全員はその変化に対応することができる実力者だ。


「しかしなっつかしいなぁー。当時はウキウキでこの城に入ってきたもんだ」


「名人はクレーター荒野で死にかけてたよね」


「pikyyyがヘマすっからだろぉ」


「いや、名人がやらかしてたよ」


「WITてめこの」


 この四人はかなり仲が良さそうだ。

 ノーネームさんに連絡した時も、他の三人に連絡をとってくれた。

 別ゲームでも繋がりがあるのだろう。


「あんまり上位ランカーって感じがしないわね」


「結構フランクですよね、彼ら」


「…………だが実力者だ」


 俺達も特段仲が悪いわけではないが、これまであまり絡みはなかった。

 敬語で話すぐらいには壁がある。


「装備は万端か? そろそろ攻略開始だ」


 ノーネームさんの言葉に全員が今一度気を引き締める。

 トーシローをPK(プレイヤーキル)してから30分近く経っている。

 俺達はメアがいるであろう王座の間の前へとやってきた。

 何度来ても緊張する。

 ここに辿り着くまで6時間ぶっ通しだ。

 恐らくこれが最後のチャンス。


「行くぞ」


 ノーネームさんが姿を消した。

 全員が臨戦態勢に入り、重厚な扉を俺がゆっくりと押し開いた。

 王座の間の一番奥、ポツンと置かれている椅子の上に彼女がいた。


「前回のことがあったからトーシローには生体感知の魔法を付けておいた……。そしてトーシローの生体反応が無くなったからまさかと思っていれば…………まだ懲りてなかったのね」


 NPCとは思えないほどの凄みに思わず気圧されそうになる。

 しかし、


「やぁやぁやぁ! 久しぶりだな漆黒の魔女メア! 俺達最強ランカーが唯一やり残した不始末を片付けに来てやったぜ!」


 WITさんがまるで意に介することなく口上を名乗り出た。

 頼もしすぎるぜ。


「誰だか知らないし覚えるつもりもないけど、これ以上無駄な時間を使ってられないの」


 メアの頭上に魔法陣が幾つも浮かびあがる。


大地を巡る隕石(グラウンドメテオ)


「散開!!」


 メアの魔法の発動と同時に攻めの四人が同時に走り出す。

全封印ロックダウン』はここぞという場面でしか使えない。

 一回でも外せば終わりだ。

 確実に当てられる、そんな状況になったときに使う。


「勝つぞぉ!!!」

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