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世界樹  作者: bon
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よろしくお願いします

「夜になってしまったの」


「そうだな、ここで明るくなるのを待つか」


ちなみにだが俺たちは魔物なので夜でも行動しようと思えばできるし寝なくてもいい(魔物にもよるらしいが)。

ジアもそうなんだがジアが小さいうちは寝させるようにしている(すっとこのままかもしれないが・・・)

ちなみにレジィーも寝ても寝なくてもいいらしい

俺はというと寝れないさらにいうと三大欲求がほとんどない

なのでジアを寝させるために道から少しそれ寝床を作ることにした、まずは屋根の代わりにするために


“植物魔法 モンキーポット”


うん、うまくいった

“モンキーポット”とというのは童謡のこの木なんの木で出てくる木のことで、枝幅が広い巨木のことだ

屋根にはもってこいの木だろう

後は寝袋だな


“植物魔法 寝袋草”


この寝袋草というのは俺オリジナルの植物魔法でジアのために作り出したものだ。

元はハエトリグサに綿さらに異世界の火炎草という植物をスキル交配化合によって生み出した植物だ。

ちなみにだが交配化合は今や5種類までなら掛け合わせることができる

この植物は名前の通り寝袋として使える植物だ。

大きさは一房170センチほどあり中には綿がびっしり詰まっており感覚毛という機関に2回連続触れると閉じ寝袋代わりに使えるのだ、3回連続で触れると開く仕組みだ。

火炎草を使うことによって程よい熱を持たせることができたのだがこの調節が大変だったがいまはいいか・・・・・


さてと、寝具草を二房出してジアとレジィーに寝るように促すと、ジアとレジィーは寝袋草に入りながら


「主様おやしゅみなっしゃい」


「おおいつも悪いな 休ましてもらうぞ」

「これは気持ちいい、初めての感覚じゃ」


ジアはいつものことで大丈夫だろうが、レジィーは初めて使うので少し心配したが大丈夫みたいだな。

なんせいつもはドラゴンの姿なので寝具草は大きさのせいで使えない。

さらに俺はレジィーがスキル人化を使えるなんて今日知ったのでススメてみることさえしなかった、こんなスキル使えると知っていればレジィーにも寝具草で寝ればとススメたのになと思いながら“お休み”と挨拶をした

俺は暇なのでスキルの練習をしながら日が昇るのを待った。

日が昇りはじめ周りが明るくなるとジアとレジィーが目を覚ました


「主しゃま、レジィーひゃま おひゃようございましゅ」


「う~~ん おはようなのじゃ レム ジアよ」


「おはよう レジィー ジア」


ジアは寝起きのせいかいつもより言葉が舌足らずでかわいいな、レジィーはいつも通りだな

一通り朝の挨拶をすませ、レジィーにモンキーポットと寝具草を焼却してもらっている間に適当に朝食用の果物を魔法でだし食べ終わってから移動を再開することにした。

それからしばらくして、後方から“ゴロゴロ”と音が聞こえてきたので、後ろを振り返るとなんと馬車だ。

三人で横になって歩いていた俺たちは邪魔になると思い端によることにした。


「レジィー、ジア 馬車が通るから端によるぞ」


そういうと二人は頷き馬車が通りやすいように道の端により馬車が通り過ぎるのを待つことにした、暫くしたら横を馬車が通りすぎていった

馬車には荷台が付いており果物?なのか通り過ぎる際少し甘い香りが漂ってきた。

俺らの横を通り過ぎて5mぐらい進んだ位置で馬車はとまった。

不思議に思っていると、御者台から御者が体を乗り出し手を振ってきた


「お~~~い!そこの美女3人乗っていくかい?」


美女3人だってよ、確かにレジィーとジアは美少女(幼女)俺はといえば中性的な顔立ちなので美女3人というのは間違いではないか。まるでナンパだな

御者の顔を見れば十代後半か二十代前半ようで、見た目はフツメンかな?気のいい青年のように見えるがさてさてどうしたものか


「すまん 少し相談していいか」


「いいけど、こっちも用事があるから少しだけだぞ」


許可がもらえたのでレジィーとジアに相談してみることにした


「どうする?乗せてもらうか」


「吾はどっちでもいいぞ」


「ジアもどっちでもいいでしゅじょ」


う~~んどうしようか・・・・・・・

もしも俺たちに何か危害を加えようとしているのだとしたら面倒くさくなるな。

まぁ最悪彼が俺やジアより強くてもレジィーがいるので何とでもなるが

そうか相手には失礼だが鑑定させてもらえばいいか


“鑑定”


ステータス

名前 ビルツ

種族 人族(男) 年齢 23歳 LV 12

HP 220

MP  20

STR 95

DEX 85

VIT 76

AGI 105

INT 0

MND 12

スキル

 なし

称号

 商人



よわ、弱くないかこれ、ジアでも難なく倒せそうだな

これなら、何かされてもどうとでもなるか

乗せてもらうことにした


「すみません 乗せてもらっていいですか?」


「いいもなにもこっちから声をかけたのだからいいに決まってるじゃないか」


OKをもらったので馬車まで移動を始めた。

馬車まで行くとビルツが荷台のそばで待っていてくれた 


「どうぞ乗ってくれ、すまないが2人は荷台へ、1人は御者台に来てもらっていいかい」


というので俺が御者台に乗り、レジィーとジア達には荷台に乗ってもらうことにした


「俺が御者台に乗るから、2人は荷台に乗ってくれ」


「うむ わかったのじゃ」


「りょうかいでしゅじょ 主様」


荷台にはたくさんの荷物があったがよく見ると少しスペースがあり2人ぐらいなら座れるスペースがあるようだ。

そんなことを確認しているとビルツが手を差し出し挨拶をしてきた


「あ!そうそう自己紹介まだだったね 初めまして、僕はビルツ よろしく」


俺が代表してビルツの手を握り返し挨拶した


「初めまして こちらこそ挨拶遅れてすみません 俺はレムって言います」

「でこっちの幼女はジアで こっちの少女はレジィーって言います」


「よろしくなのじゃ」


「よりょしくたにょみましゅ」


レジィーは少し不愛想に、ジアは愛嬌たっぷりに挨拶をしながらおじぎをした。

両方の挨拶も終わり、さっそく移動しようということになったのでレジィーとジアは荷台に乗ることにした。

荷台に乗る際、俺がジアやレジィーを乗せてやろうと思っていたが、レジィーは自分から軽やかに荷台のスペースに飛びのり、ジアに手を貸していた。

その様は、男前(女前?)でなんか男として負けた気がしたが気にしない気にしない・・・・・

俺はときたら、そのあと御者台の方に行くとビルツが先に御者台に上がっており手を差し伸べてきたので、断るのも悪いのでその手を取り上げてもらった。

その時ビルツは“ギュット”手を握りとてもうれしそうにしていた


「いやいや こんな美少女達と出会えて今回の行商は運がいいな」

「ちなみに君のことはレムって呼んてでいいかい?あと敬語はいらないから」


「ああ了解した、レムでいいよ 敬語使わなくていいのはこっちも助かる」

「俺もビルツって呼んでいいか」

「ちなみに俺は男だぞ」


御者台に上がって、馬車が走り始めてからすぐにこんな会話をしていた。

俺が男だといった時、ルツは驚いていたようだが初めから“俺”と言っていたので気づくようなもんだがな・・・

まぁ見てくれは確かに中性的なので間違っても仕方ないのか・・・・・。

実際は性別なんてないのだが、前世が男だったので男でいいのだ


「そうか、君は男の子なのか」


ビルツは残念そうにつぶやいて少しうなだれていた。

きっといい出会いがあったとか思っていたのだろう


「いや~、ごめんな~男で~」


“ニヤニヤ“しながらそう言うと


「ごめん そういう意味で言ったわけじゃないんだ」


ビルツは焦っていたのか、からかわれている事にも気づかずに慌てて謝ってきた。

そんなビルツを見て悪いと思い「わかった、わかった、さっきのは冗談だ」と答えてやった

こんな感じで会話をしていたのだがビルツが今ので気まずくなったのか、ここの雰囲気が少し悪くなったので気分を変えるために


「ビルツは何を運んでいるんだ?甘い香りがしているから果物か何かか?」


「よくわかったね、今運んでいるのは“デデコポン”っていう果物なんだ」


ビルツが話にのってきてくれて助かった

ビルツもこの雰囲気をどうにかしたかったのだろう

うん、まてデデコポン?デコポンじゃなく


「聞いたことないかい?この地域の特産品なんだ」


ビルツは何で知らないんだって不思議そうな顔をしている。

俺はこの辺どころかこの大陸について全然知らない

どう答えたものかとおもいながらとりあえず


「ごめん!聞いたことないな」

「有名なのか?」


「そうだね、この地域ではこれ以外特産品なんてないからね」


「そうか、でどんな果物なんだ?」


「柑橘系の果物でとても甘く後味さっぱりした果物だよ」


誤字脱字があれば教えてください

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