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よろしくお願いいします。
“いい名前だ!ありがとう”
“でも、長いから俺を呼ぶときはレムと呼んでくれ”
「どういたしましてなのじゃ」
「うむ、わかったのじゃ!」
“レジィーに聞きたいんだが、俺の速さが進化しても変わらないんだ、なんでなんだ?”
「ちょっと、待っておれよ、レム」
というとレジィーは俺に触りだし
何か確認しているようだが、関係ないがレジィーの手はドラゴンの見た目からして冷たいと思っていたのが、そんなことはなくしっとりとした温かい手で驚いてしまった
“ああ!気持ちいいな”
「レムよ何か言ったか?」
自分がとても恥ずかしいことをつぶやいてしまったことに気づき誤魔化しててしまう
“いや何でもない 何かわかったか?”
「わかったぞ 体の魔力の流れが悪いのじゃな、一部の魔物は魔力を体の中で血管のように張り巡らして体を動かすのじゃが、レムの場合はところどころそれが閉じておる」
“閉じてる?治るのか?”
「治るぞ、わしが治してやる」
「いいか、今から吾が魔力をレムに流す、レムは魔力が流れていくのを感じてくれ、どこかで流れが止まっているのを感じると思うが、そこ閉じているポイントじゃ。後は自分でも魔力を押し出すように流してくれ、そして何か抜けるような感覚があれば成功じゃ」
レジィーからどうやって治療?するかを聴いたが疑問が一つ
俺は魔力の流し方を知らないし、わからない
“レジィーどうやって魔力を流すんだ?”
「そうかレムは魔素のない世界にいたんだな、簡単だ魔法が使えるであろう、魔法を使用した時のような感覚で体に魔力を流すのだ」
これもどこかのラノベで聞いた様な話だと思いながらふとこれなら自分でもなんとかできるんじゃねと思い
“なぁレジィー、まずは自分でやっていたいんだがいいか?”
「なぜじゃ!レムよ吾じゃ不満か?」
“不満なんてないよ、ただ自分で何とかなるんじゃないかと思っただけだ、気を悪くしたなら済まない”
「そうか、ならよいのじゃがな、だがレムよしっかりとした魔力を通したいのなら吾がした方が確実じゃぞ」
“たぶんそうだろうな、だが魔力を扱う練習にもなるんじゃないかと思うんだ”
「そういううことなら、レムよやってみよ」
レジィーのお許しも出たことなので、まず自分に魔法を放つようにし、それが循環するよう意識してみた
少しづつだが自分の中を暖かい何かが流れているのを感じてきた、この暖かいのが魔力なのだろう
その流れを感じているといたるところでその流れが止まっているのを感じ、そこに自分の魔力を集中して流してみると最初は抵抗があったが抵抗に負けずに魔力を流し続けていると抵抗感がなくなり次第にその抵抗のか数が減っていき体全体に魔力が循環できるようになってきた
“どうだ、レジィーよ できてるか?”
「うむ!驚いた一発で成功させるとはな、じゃが甘い レムよ、お主は自分の体をしっかり把握しておらぬようじゃな まだ細かい所までできておらぬぞ どれ吾が手伝ってやろう」
そう言うとレジィーは俺に触れている手から魔力を流してきた、その魔力は自分で流した魔力よりさわやかで温かい魔力だった。いつまでも感じていたいほど気持ちいものだな
レジィーから流れてきた魔力を感じていると本当に細かい髭根や葉脈の一部につまりを感じる
いやスゲーまじでこんな細かい所にまで気がいってなかったしわからなかった
その魔力の詰まりを頼りに自分の魔力を流して、そのつまりを取り除いって言った
数百ともいえる細かいつまりを取り除いた瞬間、いままで感じていた感覚は嘘のように感じられた
だって今は葉一つ一つに当たる風の感覚、根に当たる砂の粒子まで感じられるようになったのだから
“すげ~”!マジかここまで違うのか
「うん?何が違うのじゃ?で速く動けそうか?」
あまりにも世界が違く感じられたので忘れていた
”いや今までより世界が鮮明に感じられたので驚いただけだ“
じゃあ!さっそく動いてみますか
レジィーには少し離れてもらい歩いてみることにした
人だった時の感覚で足を前に出そうとしてみたがうまく出ない うん・・・・・・?
なんでだ レジィーのおかげで全身に魔力がいき渡ってるわけだしどうしてなんだ?
あっそうか俺は今木なんだ、2本の足で動こうとしてもできないはずだ
と思いついたので人でいう足に当たるであろう木の根?に意識を集中して歩くのではなく、持ち上げて触手の様に動かしてみた
そうしたらなんと根が持ち上がり「ウネウネ」と根が動き出した、自分で動かしているんだけどなんだか気持ち悪い感覚だ
“よし、成功だ”
誤字脱字がありましたら教えて下さい。
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