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誰か、三国の正しい歴史を教えてくれ!!  作者: となりのラノベ
第一章 これが桃園の誓い!?
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第四話 誰かヒントをくれ!

「あの……つかぬことを伺うが、おじょっ、おねえちゃんのお名前は?」

「あたし?」

「ええ」

「またも急に人の名前を気にし出して、どうしたのよ? ほんっとに変な人。でも別に隠すことじゃないしな」


 俺の襟を掴んでいる手を放して、両手を組んでお辞儀をする。


「あたし、姓張、名飛、字翼徳……って何この顔、名前が女の子っぽくないことぐらいあたし自身も分かってるよ」


 俺は目を見開き、この自称「張飛」の少女を見て、呆然とした。


「いやいやいや」


 違う。そこじゃない。


「あの張飛、張翼徳が実は女とでもいうのか? あいたたっ」

「あたしが女じゃないって どこから聞いた!? この近辺じゃ、誰もが知っていることだ。あたしは女の子よお・ん・な・の・こ!」

「ええ? へえええええ!?」


 そんなめちゃくちゃな……。


 告示に書いてあるあの名前を見てからすでに嫌な予感がしていた。


 まさか……。


 ちょっとだけ性別はバグっているが、俺は紛れもなく三国時代に飛ばされた。


 うっわ、三国か……。


 頭をなでながら空を仰ぐ。思考が一向にまとまらない。


 だからなんで三国? どうして俺? ってかどうやって三国に?


「ね、ちょっと答えてよ、あたしの質問。この告示のことどう思う……」

「そんなことどうでもいい」


 どこにも書いてないぞ!? 未来人が三国時代に来ていたなんてでたらめな歴史、どこにない書いてないぞ!?


「ちょ、張飛だよね君は……女だけど、君、張飛だよね?」

「えっ? あっ、そうだけど」

「じゃあ教えてくれ! なんで俺はここに居るんだ? どうして俺はここに居るんだ!?」

「え?」


 この質問に、彼女はきょとんとした。それでもなんとか質問に答えようと努力を試みた。


「そんなの聞かれても、あたしじゃ答えられないよ。ただ、あたしがあそこの角を曲がったとき、あんたはすでにこの告示板の前に倒れ、ヤバイ病気でも発作したように震えてた」


 なんか惨めだ。


 てことは、まさしく、俺は団扇を持ったまま、床の穴からここまでに落ちてきたってか?


 展開がシンプルすぎて、掴めそうな手掛かりがねー!

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