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終焉世界の永遠語《レコーズブレイブ》  作者: 蜻蛉切
第1章 〈光鬼の組〉の試験
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〈光鬼の組〉の試験

どうも~、前文に続きいよいよ本文突入です!これから皆さんに楽しく読んでいただけたらうれしいなと思っています!それではスタート!

『対シード滅殺部隊育成所』ここでは将来、シードを倒すという意思がある子供を育成する場所だ。

そして今日は日本最高と呼ばれる部隊の適性審査の日である。

対シード滅殺部隊日本支部の一つ〈光鬼の組〉世界でも十本の中には入ると呼ばれ、日本でも最高峰のシード滅殺部隊である。

「ここまできたら絶対二人で合格しような」

「もちろん」

 中山太一と菊池裕也、この二人は育成所の中でもトップレベルの生徒である。

「でもさぁ~、毎年この部隊の試験って実戦で、仲間同士で戦ってトップ五人を入隊させるって話だったよね」

「えっ、そうなの?」

「たぶん。でも噂だからはっきりとは言えないけど」

「なんだ、噂なら別に気にしなくても・・・」

 太一は言いかけたところで止めた。なぜなら後ろに視線を感じたからである。

「本当だよ」

「何だ洸希か」

 平井洸希、彼こそこの育成所の№1にして今から受けようとしている<光鬼の組>の隊長である兄を持つ生徒だ。

「本当って、さっき話してた試験が実戦であるっていうはなしのこと?」

「そうだよ」

「でもなんで今年も実戦であるなんてことが言えるんだい?確かに毎年そうみたいだけど滅殺部隊が活動するようになったのはここ数十年。今年から変わるってこともあるんじゃないかな」

「それはない」

「なんで?」

「じつは昔、お兄様から聞いたことがあるんだ。〈光鬼の組〉での最終試験の内容をさ」

「それで?」

「そしたら、今もこれからも実戦形式で行くって断言したんだよ」

「そっか。洸希くんのお兄さん育成所の指揮もしてるんだっけ?」

「うん。まぁでも合格者が一人もいない年もあるらしいから実戦でもつらいと思けど」

そこで裕也は顔をしかめた。なぜなら話の途中で気になったことがあったからである。

「あの・・・」

裕也が言いかけた瞬間、横から妙な空気を感じた。あわてて二人同時に横に顔を傾ける。

「お前らなぁ~、俺も話に混ぜろよ」

 そう、太一である。ずっと二人で話していたため怒ってしまったようだ。

「ごめん、ごめん、だから、ってうわっ、やばいもうこんな時間だ!試験の締め切終わっちゃうよ」

「マジ。やばい行かなきゃ。でもさっきのことまだ許さないからな」

「だから。ごめんってばー」

 太一と洸希はあわてた様子で試験会場へ向かった。 そして一瞬遅れて裕也も走りだす。

しかし裕也はまだ不思議そうな顔をしていた。そしてさっき洸希に聞くことができなかった言葉をつぶやく。

「実戦なのに一人も合格できないってどういうことだ?」


第一話、いかがだったでしょうか?次からは太一や裕也たちの試験の様子などが書かれていく予定です。少しでも興味を持ってくれた方は、これからの投稿をぜひ楽しみにしていてください!

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