新たなる侵略者6
どうも、お久しぶりですw
いつまで待たせているんでしょうねw見てくれる方がいるかもわかりませんが、久しぶりに投稿してみたので、良ければ楽しんで行ってください!
裕也と洸希が準決勝を終えた後、午前中ながら今日の大会日程は終了した。
理由は当然明日控えている決勝戦の準備である。選手の自分の体に対しての準備や運営側の準備など様々だが、ともかくこの1日の休みは決勝戦で決戦することになる太一、寧々、優、凌也にとっては重要な時間となる。
コンコン
「入るぞー」
まだ生徒たちは寝ているであろうという日も登っていない早朝。こんな時間に部屋を訪ねる1人の生徒がいた。
彼は一言いうと相手の返事を聞かずにドアを開ける。
「んだよ、朝っぱらからうるせぇな。今忙しいから自室に戻れや!てかいま何時だと思ってる!」
「え?朝の4時だけど。てかそんな突っ込みを入れてくる割に汗だくじゃねぇか。いったいいつからトレーニングしてんだよ」
「さぁ、知らん」
そういうと、部屋を訪ねられた、いかにもトレーニング中です。といった様子の神崎優は早々にトレーニングに戻る。この彼に対し、あきれた様子で優を見ているのは彼のパートナーである凌也だ。二人ともこの準備期間を使い明日の決勝に向けての体の最終調整を行っているのである。
「てかお前、ほんとに何しに来た?」
「俺?俺はなぁ、まぁ、なんつーか、一つパートナーであるお前にお願いをしに来たってとこかな」
「お願い?」
「ああ、実はよ。今から俺と一対一の模擬戦をしてくれないかなと」
「模擬戦ねぇ。これまたなんで?試合前なんだから各々で調整を行ったほうがいいだろ。ましてや俺らは長年組んできたタッグってわけでもねぇ。俺もお前も試合前の望み方がちげぇんだよ。だったらわざわざそんなことせず調整に没頭したほうがいい」
「まぁ、たしかに。その考えはその通りだし、はっきり言って俺も同意見なんだが、俺も俺で考えがある」
「聞かせてもらおうか」
ここで初めてトレーニングに没頭していた神崎が凌也に目を向けた。そして、それに伴い凌也も口を開く。
「昨日の中山太一と花澤寧々のペア。あいつらは今まで戦ってきたタッグと違うのはなんといっても1:1じゃなく2:0であることだ」
普通、この手の戦闘で基本的に使われている陣形は太一や裕也たちのような『シュベーアト』『ゲヴェーア』である主戦闘型と洸希や凌也のような『マテーリエ』を扱う戦闘支援型、この2つに分かれる2:2の形である。しかし、太一と寧々のペアは『シュベーアト』二人、つまりは2:0になるのである。一見攻撃である『シュベーアト』が1人に対し2人で攻められるため有利に感じるが、実際はそうでない。『マテーリエ』の支援力は戦闘において大きなアドバンテージとなるのだ。一説によれば1:1の形だけで数十の敵に立ち向かうことも可能だといわれている。
「俺は、おまえの戦闘の腕は認めている。それどころか憧れるほどだよ。でも相手だって相当強いし相手が2;0なら俺らも2:0で戦う必要は必ず出てくる。 なぜならそれは太一寧々ペアの準決勝で分かっているからだ。太一寧々ペアの準決勝では有利であるはずの1:1で戦った鏡花直美ペアが負けた。前半のほうでは1:1を有利に生かし、圧倒的な差で試合を進めていた。ならばなぜ彼女たちは負けたのか?それは彼らの『技』そして『力』がすごいから。 そして一番問題なのが、彼らたちの『チームワーク』だ。一見すると長い時間かけて作った鏡花直美ペアや裕也洸希ペアのほうが洗練されているように感じる。
しかし、彼らのチームワークはそれを超えた。おそらく彼らはあの戦いという中で驚異的なスピードで磨いてるんだ。その速さはきっと俺らが考えてるより早い。だから念のために個人に持ち込む必要があると思うんだ」
「なるほどな。まぁ、負けるつもりはないがお前の言いたいことはわかった。それにあいつらが決勝という舞台に来てる以上、俺だって油断をするつもりはないがな」
「それは俺もわかってるよ」
「わかってるって、だから俺もやるわ。模擬戦」
「え」
「やるっつってんだろ?バーカ」
「へっ」
「んだよ」
「いや、本気でやろーかなと」
そして二人は野獣の目となり相手を見据える。この瞬間だけは、『パートナー』ではなく『敵』として向き合っていた。しばらく二人は見合わせると模擬戦を行うため、闘技場へ向かった。
◇
上を見上げるとまるで癒しを与えるためだけにあるような澄み切った青い空。
しかし、この青い空には似合わないような、鋭く、そして悪意に満ちた、、、殺気があった。
「さて、本気で行くぞ!」
「望むところだ!」
先に仕掛けたのは優だ。自分の得物である槍を鋭いスピードで凌也へと突く。さらに優はこの槍に自分が得意である風の『マテーリエ』を付与する。それによる支援は情人ならば目で追うことはできないほどの速度になる。
「はっはっは!」
「けっ。相変わらず半端ねぇキレだ!1:1じゃあ、俺はお前に書てねぇかもしれないな」
「ほざけ!軽々とかわしやがって。この変態野郎!」
「ちょ、変態はひどくない?」
「うるせぇ」
この鋭い突きの嵐の中、凌也は余裕の笑みをこぼしながら話をしていく。このことからも彼の実力は折り紙付きなものと言えるだろう。
これまで凌也の力を出すほどの敵はいなかった。それは逆に凌也の本当の力をパートナーである優もまだ見たことがないという事だ。
ゆえに、改めてみる自分のパートナーの実力に感心している。そしてここで・・・
「さて、俺も戦うか!イカヅチよ吹き荒れろ!」
この言葉と共に凌也の手から雷の刀、すなわち雷刀が生成される。この電気による刀は雷属性の他、風、地属性を合わせることにより強度と速度、それから切れ味を高めている。またこれは実際の刀ではなく物質に過ぎないため重さや形状は自在に変えられるのだ。
「ほいっ、よっ、はっ!」
「ちぃ」
「ほらどうした?反撃しねぇのかぁ?」
「くそめ、速度がやべぇ」
この戦いの中、優も冷静に相手の攻撃をいなす。右からの斬撃、左上下。どの角度からの攻撃にも対応していく。しかし、凌也の攻撃は止まらない。やがて、その速度に差が出始め、少しずつ、だが確実に優は劣勢に立たされていた・・・はずだった。
優はこの戦闘の中マテーリエによる風を槍の先に微量ながら溜めていた。そしてここでっ優の渾身が解き放たれる。
「なっ!」
「すべてを風の吹きにて突きとばせ!〈天空を突く竜の旋風〉!」
そして、優が準決勝でもつかった必勝の一撃が、凌也に向けて放たれた。意表を突かれた凌也はこの攻撃に対し、回避は不可能。完全に攻撃に飲まれたのだった。
「はぁはぁ、たくよぉ、打つのに結構疲れんだぞ。これ。まぁこれで模擬戦をおわり・・・」
「誰が終わるって?」
シュッ
「くそが!てめぇ、なんであれを受けてまだ立っていられる!」
そこにいたのは攻撃を直撃したはずの凌也だった。
(ばかな、今のを避けられるはずがない。だが、なぜあれで立てる?わずかに読まれて直前にかわしたか?いや、それも考えられない。いったい・・・)
「かなり驚いてるな」
「まぁ、それなりに」
「教えてやろうか?お前のその攻撃は一見槍の攻撃の延長に見える。だが、実際は『槍』という物体ではなく、槍から放出される『風』だ。
確かにそれだけをエネルギーを槍の先端に集中させる技だ。その鋭さは計り知れないだろうな、でもそれが槍ではなく風なら、防ぐ方法はある。それは、自分も風になればいいのさ」
「風になる?」
「なるというのは少し語弊があるがね、とにかく自分も風を纏いお前の攻撃に合わせ、いなす。言うなれば、今の攻撃に対して俺は真正面から受けたのでもなく防いだのでもなくかわしたのでもなく、吸収したんだよ」
「まぁ、良くはわからねぇが、つまりはお前に対して飛ばす風の技は通じないと」
「その通り、まぁ、だったら接近戦になるよね?でも、さっきやった通り速度なら俺の雷のほうが上さ。お前は俺に手を出す前に切られる!ここまでだ・・・」
「うっせーな!」
そして優は駆け出した。その足で。凌也へと!すぐさま懐に潜り込み、槍を構え突く。ちょっとした奇襲であった。
しかしこの奇襲に対しても凌也はまったく止まる事無く冷静に攻撃をさばいていく。手にはまたも雷刀を構え、その速度を持って攻撃し続ける。
「そろそろ終わりだ!鋭く研ぎ澄まされた刃は鋼の如し、すべてを刻め!イカヅチの刃!〈紫電の太刀〉」
先程の速度を超える、まさに雷の如く早い刃。
「ぐちぐちうるせぇなぁ、たくよぉ!〈$#*$#**$#*〉」
そして、倒れ伏す凌也の姿。二人しかいない空間で、周囲から見ると明らかにおかしいであろうという光景が、そこにはあった・・・
いかがだったでしょうか?今回は決勝前の一日を書かせていただきました。
次は太一と寧々の一日を書こうと思っています!はたして、彼らはどんな一日を過ごすのか・・・
楽しみにしていてくださいね!
あと、少し書き方を変えました。まだ慣れませんが、少しでも読みやすくなるよう作ったつもりです。 これから定期的に上げられるかどうかまだまだ不安ですが見付けたら楽しんでいただけると幸いです。それでは。




