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吸血鬼の花嫁へ  作者: かまぼっこ
はじまり
12/21

求婚?

朝食を食べ終わった後お風呂に案内してもらった。

ここにいるメイドさん達はエリナさんの眷属だそうで、俺のことはすでにみんなが知っている様子だった。

お風呂の中は温泉のように広く、お湯は真っ白だった。いかにも効能がありそうだ。風呂に入るときに、メイドさんも同行してこようとしたので必死で止めたことは割愛しよう。

お風呂の中で、今日することを決めた。

魔法の練習だ。



なぁ、アルフ?


『なんだい?』


今日は魔法の練習をしようと思うんだ。どういう魔法から使った方がいいかな?


『あ……言ってなかったけど、そもそも君魔法使えないかも………』


ファッ!?ナンデ?

アルフのあげたメリットのうち一つは、なかったことになるのでしょうか?


『いやーそれがね、魔法を使うためにはマナを集め、集めたマナをほかの減少や物質に変換することが必要となるんだ。例えば水とか火とかね。その魔法の工程のうちのマナを集める方がちょっと厳しいかもしれないんだ。空気中や大地などいってはたるところにあるか、そのマナに触れたり、空気なら吸っていればマナは集まる。でもなぜだか君はマナを集めることができていないらしいんだ。この世界の住人じゃなかったせいなのかな?君の中にあるマナは、僕が君を召喚した時のマナの量から変動してないんだ』


アルフはそんなことまでわかるのか


『まぁ、君の中にいるからね。それに君の体は僕の体だったしね』



で、でもどうすればいい?マナを増やす方法はそれ以外にないのか?


『マナの入ってる水、魔力水を飲んだり、マナが高密度で集まる場所に行ったり、あとは吸血鬼だから血を吸うことでマナを得られるんだけど……どれも君にとっては効果があるか分からないかな……』


そうか……とりあえず、その魔力水を飲むことから始めてみようかな。


『あ、ごめん……それは無理かも』


なんで?


『僕がこの屋敷にあるの全部使っちゃった……』


屋敷の周辺の町にはないのか?


『厳しいかも、僕がそういうの全部買って回ったし……君の召喚のために多くの魔力が必要だったんだ……ごめん』


そうか……じゃあ、魔力の集まる場所に行って見ようかな。


『それも厳しいかもよ、そういう場所って本当に山奥とか海の底の方にしかないから……』


そうか………じゃあ吸血か……


『それならできるよ。エリーにでも頼んでみたらいいんじゃないか?』


え!?人じゃなくてもいいのか?


『別に人でやる必要はないね。どの種族からでも吸血は出来るよ』


そうなのか、エリーは頼んだらしてくれるかな?


『その言い方って……まあいいか。多分してくれるんじゃないか?別に減るもんじゃないし』


でも、痛いんじゃないか?噛むんだし。


『そのことなら問題ないよ。吸血鬼の唾液には麻痺作用と治癒作用があるから、痕も残さないし痛くもないんだ』


そうか、唾液を売ったら儲かりそうだな。


『確かにね。人間の冒険者たちが吸血鬼を倒すことがあるんだけど、その目的の一つが吸血鬼の唾液だからね。塗り薬として使うらしいんだ』


そんな薬いやだなぁ。



風呂から上がると服が用意されてあった。

そのまま用意された服を着てエリーの部屋に向かった。


扉をノックすると、中から声があった。


「はーい」


「えっと、信也だけど、今大丈夫かな?」


「えっと、ちょっと待ってくださね」


ガサゴソと部屋から物音が聞こえ、3分くらい後に入っていいと言われた。



「おじゃまします」


そう言えば女の子の部屋に入るのは初めてだ。前世の妹の部屋でさえ入ったことはなかった。

なんだか柑橘系のいいにおいがした。

部屋の大きさはアルフの部屋と同じくらいだったが、全体的に女の子の部屋って感じがする、ピンクと白が基調となった壁紙がそれを引き立てているせいだろうか。ベットには大きなクマのぬいぐるみがあった。


「えっと、とりあえず座ってください」


キョロキョロと部屋を見渡していたところ、エリーにとめられた。

今日のエリーの服装は前にみたゴスロリの服だった。


「それで、何のご用でしょうか?」


「突然なんだけどね、血を吸わせてはくれないか?」


そう言うとエリーの顔は見る見るうちに真っ赤になった。


「その意味分かって言ってますか?」


え?吸血に特別な意味ってあるのか?


『さぁ?僕にもさっぱりだよ』


アルフもわからないらしい。


「ごめん、血を吸うことに特別な意味ってあるの?」


分からないので、仕方なくそのまま聞いた。


「あ、ありますよ!っていうかお兄様に聞かなかったんですか?」


エリーが怒っているように見える。


「聞いたんだけど、分からないって言われたんだ。よければ教えてくれないか?」


「はぁーー」


エリーは大きなため息をつく、真っ赤になっていた顔はすっかりもとに元に戻っていた。


「えっと、いいですか?お兄様も聞いてくださいね。吸血鬼が吸血鬼に吸血を求めるとい言うことは求婚を意味しているんです!」


「え?えーーーーーー!!」


今度は俺の顔が真っ赤になった。

そのまま、俺はそそくさとエリーの部屋から撤退した。

去り際に「今朝のことがあったから……」とエリーのぼやく声が聞こえた気がした。



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