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吸血鬼の花嫁へ  作者: かまぼっこ
はじまり
10/21

初めての……

「……様、お兄様起きてください」


体が揺すられる。


「………ん」


目を開けると、エリーが顔を覗き込んできた。

前にも見た光景だ。

やはり可愛い。


「おはよう、エリー」


「はい、おはようございます。お兄様、それと………信也様?」


「え!?」


聞き間違えたのだろうか?

俺の名前まで呼ばれた気がした。

いや、呼ばれたのか?


「えっと、私間違えたでしょうか?」


キョトンとエリーが首をかしげた。


「い、いやあってるけど。何でおれのことを知っているんだ?」


「はぁ、やはりほんとうでしたか………

昨日の夜、お母様から聞きました。とても信じられないような話しでした。でも、信也様がここにいることで、その話が真実なのだと今納得しました。お兄様さまからそんな話聞いたこともないですし………かなりショックでした」


そう言うと、エリーは悲しげに俯いた。


お、おい、アルフ!

エリーが悲しんでるんだけど、どうすればいい?


『そんなの僕に聞かれても……エリーがこうなることってほとんどないし、わからないよ……』


弱気だな、責任とれよー


『ぐぬぬ……あ、そうだ!エリーのことは任せるって言ったよね。それで君は了承してよね?したよね?』


いや、したけど………まさかね?実の兄が妹のことをどうにかしないわけないよね?そうだよね?


『後は頼む!健闘を祈る!』


え?あれ?ちょっと聞いてます?アルフさん?おーい


反応が無くなった。

つまりはどうにかしろということか……

女の子を慰めるのなんて初めてなんだが……


「エ、エリー?アルフのことなんだけどね。彼も自分で思ってやったことでね、後悔はしてないんだ。それに俺がアルフの夢を引き継ぐから!アルフのように頭がいいわけじゃなから出来ないかもしれない……でも、それでも一生懸命にやるから!それに、アルフからエリーのこと頼まれたんだ。だからさ、俺がエリーのこと守るから!」


自分で言ってて思った。

あれ?俺、何言ってるんだ??これって告白じゃねぇぇか!?

顔が熱くなるのを感じる。


『君はそんな恥ずかしいことよく言えるね!僕は君を尊敬するよ!さすが信也だやる男だと思っていたよ………

「俺がエリーのこと守るから!」…………ブフッ』


うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!


穴があったら入りたくなった。

てか、もう一回屋上からひもなしバンジーが今なら出来る気がした。


「………様?信也様!」


先まで俯いていたエリーは、少し顔を赤くしてこちらを見ていた。


「は、はい!?」


「えっとですね?信也さまのお気持ちよく理解しました……ですが……その……お兄様もいますし……その……告白の方は……それにまだお互いのことよく知らないですし……今はその……ごめんなさい」


『信也その……ごめん。僕が君に任せたばかりに、君は……』


うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


その日、俺は人生で初めての失恋?を味わった。







エリーと気まずい空気を何とか振り切り、朝ごはんを食べに行くことになった。昨日と同じ部屋に案内され部屋に入ると、エリナさんがいた。気のせいか、目元が赤くなっているように見えた。


「おはようございます、エリナさん」

「おはようございます、お母様」


「ええ、おはようございます。エリー、アルフ、信也」


昨日のことは今は口にすべきではないと思い、そそくさと席に着いた。

席に着くと、パンにベーコンエッグそれとサラダ、牛乳があった。

この世界にもパンはあるらしい。それに卵も。しかし、サラダは知らない野菜でされているし、牛乳のほんとに牛の乳かは分からない。






話がかなりゆっくり進んでいますが許してください。

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