綺麗な腕輪を貰った
久し振りの更新でっす。
こそこそ暗闇で隠れながらグエンとお喋りをしていた私ですが、どうやらいつの間にか眠ってしまっていた様です。ここに来てから良く寝てる気がする。むしろ寝過ぎてる気もする。
ユサユサと揺すられて私は目が覚めました。
寝起きでボンヤリする私の眼前に、ピコピコと動くグエンの耳が超絶ラブリー……。
毎度の如く自分の欲求に抗えなくて、ついグエンの頭を抱えて耳に顔を埋める。
むはぁ~……ピルピル震えて、可愛い……可愛いようっ!
私の鼻息も自然と荒くなるってものよ。
私がフンフンしていると、流石にグエンから制止の声が掛けられる。
「………っ……も…もう止めてよネネ……」
グエンの顔を見るとあり得ない程に真っ赤であった。そうか……そうだよね?殆ど平らだとは言っても、私の胸に顔を押し付けられたら、そりゃあ苦しい筈だよ。
酸欠ですね?申し訳ない……我を忘れて失敗しちゃった。
「あっ……グエン……ゴメンね?」
「うっ……ううん…大丈夫だよ」
お互い照れながら、ベッドから立ち上がった。
おお、グエン少年は私よりも身長が高かったのだね。これまでちゃんと立ち上がって、お互いの身長を確認をしていなかったから、分からなかったよ。
「あっと!それとですね、そろそろご飯の支度が出来てるから台所に行こうよ。ネネは魚は好き?」
「うん……嫌いじゃ無い…」
魚か……ニャンコだからグエンは魚が大好きでしょうね?私は好きでも嫌いでも無いけどね。
「そっか…良かった!じゃあ行こうか?」
グエンがスタスタと私の前を歩いて行く。私もグエンの後を付いて行こうとすると、直ぐに足がもつれて体勢が崩れた。
「うっ…きゃあっ!」
転ぶっ!と思って目を閉じた私であったが、床にぶつかる衝撃は一行に来ない。
不思議に思って閉じていた目を恐る恐る開くと、グエンの胸元が目の前にあった。
「ネネは本当に危なっかしいなぁ……。大丈夫?」
どうやら私が転ぶ瞬間に抱き上げてくれたらしい。素早い動きですね?流石ネコ科の獣人です。
それに…まだ少年なのに逞しい胸板ですね。ビックリですよ。
「助けてくれて有り難う……私は大丈夫だよ」
「そう?なら良かった!ネネにまた危険が迫った時は、僕が絶対に助けてあげるからね!」
おっ…おおう。
年下のグエンから爽やかに微笑まれ、お助け宣言されましたよ。
私の歳上としての威厳は全く無い。もう諦めたよ。あっはっは。
「あははは…………じゃあよろしくね?」
「うん。こちらこそ!じゃあ約束の印に、これをネネに上げるね?」
グエンはそう言うと、腕に嵌めていた緻密な細工がされた腕輪を私に差し出した。
うわぁ~綺麗な腕輪だね。くれるって言うし、この場合は受け取った方がいいんだよね?
「とっても綺麗な腕輪だね~?本当に私が貰っちゃって良いの?グエン……」
一応確認のためにグエンに了解をとる。
「もちろんだよ!むしろネネに貰って欲しいんだ。僕がちゃんと約束を守れるように」
「分かった。有り難うグエン!」
グエンも貰って欲しいって言ってるし、よっしゃ!有り難く頂くとしますかっ!
私は貰った腕輪を即座に自分の腕に装着した。
腕輪は私の腕の太さにあわせて自由に広がり、ぴったり締めることも出来た。
私は腕輪を嵌めた腕をグエンに見せると、凄く嬉しそうに笑ってくれたので、私もとっても嬉しかった。
やはりグエンは笑ってる顔が1番可愛い。頭にあるお耳もピコピコ動いて、もう最高だよ~グフフ。
「じゃあほら、ご飯を食べに行こう!その後は村を案内するよ」
はいは~い。確かにご飯を頂きたいですね。さっきから私のお腹の音がグーグー鳴り響いてますからね。
ギブミー食料ですよ。今なら苦手なピーマンでもペロリと食べれてしまいそうです。
私とグエンは仲良く一緒に、台所へご飯を食べに向かったのであった。
あっはっは。久し振り過ぎて内容を忘れてました。
変だったら申し訳ない。




