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嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……

書けたから即時投下!

そのため誤字脱字は否めない。許してくだせえっ!

 ううん……。寝苦しいわね?一体なんなの?お腹が物凄く重いけれど。目をつぶったままお腹に手を当てると、そこには何かサラサラとしたさわり心地のよい糸のような物が乗っていた。

 余りの気持ちのよさにずっと撫でていたくなる様なさわり心地である。手を動かして色んな場所を撫でていると、私の手が何かに引っ掛かった。うっすらと重い目蓋を押し上げると、私の目の前には動物の……そう、ネコの耳が見えた。


 ビバ☆私の夢!目を開けて、起きたと思ったのだけど、実際まだ夢の中だったって事よね?だって私の家のアパートは、ペット禁止だしね。


 サワサワ……。


 はうう~ニャンコの耳だっ!あっ!今ピクッて動いたっ!キャッホウ!!リアル…超リアルな夢ね!

 テンション上がるよ~。神様有り難う御座います~。ハアハア…。


 クイクイ……。


「痛…い……よう……」


 うん。引っ張り心地も最高ですねぇ~ふひひ。自分の夢の中ですからね?私の好き勝手にしますよ?次は…そうですね…ニャンコの耳に息を吹きかけましょうっ!


「フゥ~~~~~~」


「うう…くすぐったい…よう……う~ん…」


 凄いっ!可愛いっ!耳をパタッて閉じたっ!!じっじゃあ次は………ん?今、誰かの声がした?キョロキョロと辺りを見回すが、臼暗闇の中には私とこのニャンコしか居ない。気のせいでしょうか?

 気を取り直して、耳と耳の付け根にチューでもしてあげるとしますか…。夢のなかならば誰に憚る事も無いから最高ねっ!好きに勝手に戯れられるわ。



 チュッチュッチュー……。



 ウヒャー。チューをすると、一緒に耳がプルプル震えるんですけど。可愛いよう…夢だけじゃ…もう夢だけじゃ満足できなくなってしまいそうだよ~!

 確か今日も会社は休みよね……。もうネコを買いに行くしか無いんじゃない?大家さんに黙っていれば…そう、バレなければ良いんじゃない?そうと決まれば、起きねば!この…至福の時間を現実でも味わいたいじゃない?でも…だけど……うううっ…。

 この耳を触るのを止められない意思の弱い私を許してっ!!



 サワサワサワサワサワ…サワサワサワサワ……。



 はうう…最高ですぅ……。ハアハア…。止められない止まらない……。

 私が一人悦に入っていると、物凄く控えめに誰かの声が掛けられた。


「あの…す、すみません…。もう…くすぐったいので…止めて貰えると…その……有りがたいのですが…」


「えっ?なっ…何………だっ誰?」


 知らない他人の声に、私は驚きと恐怖で咄嗟に触っていたニャンコを胸に抱えてしまったのだった。


「ムギュッ…………くっ…苦しい…」


「えっ?えっ?ええっ?」


 その声は私の胸元から聞こえてきたのです。一体全体どういうことなの?いつの間に私の胸元に侵入したのかしら?

 混乱する私と、私に頭を抱えられた何者かはお互いにタイミングを外したのか、数分間膠着状態のままであった。


 そこに、


「フォッフォッフォッ…。若いとは素晴らしい事じゃが、お互いにまだ若過ぎるのじゃから、そこまでにしておくのじゃな?」


 という声を掛けて入ってきた第三者の声で、現在の状況が少し把握できる位に頭が回りだした私は、ずっと抱えたままだった頭を離したのであった。

 頭の人物はそのままベッドの上に落ちた所で、「ぷはっ…!ハアハア……くっ…苦し……かったぁ…ハアハア…」と、息を吸っていた。


 シャッ……。何かを引く音と共に部屋が明るくなった。どうやらカーテンを引いた様だ。

 朝日が眩しすぎて、私は目を覆った。目がぁ~目がぁ~。某有名な大佐も真っ青な程のオーバーアクションを取ってしまったが、実際痛かった。


 目の痛みが引くと共に、周りの様子も分かるようになってきたが、一体ここは何処なのか?確実に言えることは私の部屋では決して無いと言うことだけである。簡素なベッドが部屋の中央にあり、木の小さな机と椅子以外は何もない殺風景な部屋であった。



 私がキョロキョロと辺りを見回していると、先程の落ち着いた老来な男性の声が聞こえてきた。


「フム…。騒がずに自分の置かれている状況を判断したか…。幼いながらも中々思慮深い者である様じゃな?」


 なんか矢鱈と好評価を頂きましたが、一体何者何でしょうか?誘拐…にしては何か変ですし、私の家はごくごく普通の中流家庭ですので、身代金とかの補償は一切できかねますが?等と考えながら声のした方に目をやると………ななななんですとぉ~~~~~~~~~っ!!!



 そこに居たのは…いえ、いらっしゃったのはシブイご老人だったのですが、なんと頭に耳が生えていたのですっ!!一瞬この年齢でネコ耳のカチューシャを日常的にご愛用してるのかと、流石の私も若干引きましたが、ピコピコと動いているので本物ですっ!間違い無い…これは本物だっ!熱心にご老人の頭を見詰める私に、今度はご老人の方が若干引いた様だったが、私は気にせずジイッと耳を見詰めていた。本物の耳だと分かると益々可愛いっ!ハアハア……。ジュル…おっと危ないっ!涎を垂らすところだった。

 私の異常な行動を見ていたご老人であったが、


「ウムウ…。とある一部分にだけ熱い視線を感じるのじゃが……ま、まあ良いか。それにしても…グエン?いつまでベッドに突っ伏しておるのじゃ?」


 と言うと、私と一緒にベッドの上にいたもう一人の人物に声を掛けたのだが、その人物からの返事も無ければ、動きも無い。途端に心配になって来るのは人の性ってやつよね?私はグエンと呼ばれた人物が大丈夫か確認するため、布団(?)を勢い良く捲ったのであった。




 そこには………嬉しそうに微笑みながら鼻から血を流して気を失っている少年が居ました。

 さっき頭を落とした時に何処かにぶつけたのでしょうか?申し訳ないことをしてしまいました。

そしてその少年の頭にも可愛いニャンコの耳がっ!!理想の耳を持った人物が二人も居るなんて……幸せすぎて怖い。私これ、幸せすぎで死ぬんじゃね?って……あら?……死ぬ…?死ぬって………あっ…頭が痛いっ!!突然割れるような痛みを頭に感じた。



 《アハハハハハ……アハッ…アハハハハハ……》


壊れてしまった様な男性の笑い声が頭に木霊する……嫌だっ…どうして……私が悪いの……いっ…嫌…だ…嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁっ………。





「なっ…何じゃ?一体どうしたのじゃっ!!」



狼狽したようなご老人の声を聞きながら、私はその場に倒れこんでしまったのであった。






主人公……死すっ!!完!

って、死んでませんが、今回も好き勝手にやって倒れるという……。趣味か?趣味なのか?


主人公の特性→直ぐに倒れる。とかにしときます?

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