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90°

作者: 雪つむじ

段々首が痛くなった。

いつも上ばかり眺めていたから。


上を向いていたら、いつかは空が晴れる気がした。

それでも、晴れていたのは一昨日までで。

今日の空は曇り空。


まるで冬が来たような、寒々とした雲の下。

蛍光灯に照らされた玄関と。

H.I.D.のヘッドライトが照らし出す壁。

帰りつく家の空気は、外に漏れ出る位に冷え切っている。


降り注ぐのは、きらきらと輝きを。

燃え尽きるまでは持ち続けていた、星の欠片。


今はもう、黒く煤けた塵の塊。

ありがとうございました。

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