病人は、美容医療のついでらしい (。´・ω・)?
先日、皮膚科の医師から時間を指定され、その日時に診療所へ出向いた。
予約とは、一般的には「その時間を目安に診察する」という約束だと思っていた。ところが、この診療所における予約とは、患者を決められた時間に集合させるための制度であって、医師が時間を守るためのものではないらしい。
待合室を見渡しても、皮膚科の患者はほとんどいない。
それでも三十分以上待たされた。
ようやく名前を呼ばれ、診察室へ入ると、診療時間はおよそ三分。処置はなく、処方箋もない。
三十分以上待って三分診療。なかなか効率的である。もちろん、診療所側にとっての話だ。
以前は、もう少し普通の皮膚科だったように思う。
しかし、美容医療に力を入れ始めてから、何かが変わった。
待合室では美容目的らしい人が次々と案内され、皮膚の病気で困っている患者は、診療所の片隅に置かれた置物のような扱いである。
美容医療を否定するつもりはない。しみやしわ、脱毛などに悩む人が、医療の力を借りて前向きになれるのなら、それも立派な役割だろう。
ただし、美容医療は自由診療である。
保険診療よりも収益性が高いことは、素人にも想像がつく。
すると診療所の中では、病気で困っている患者より、美容にお金を払う客のほうが大切に見えてくるのだ。
なるほど。患者ではなく、お客様なのだ。
痛みやかゆみを抱えて来院する人間より、肌を美しくしたい人のほうが優先される。
病気は急いでも金にならないが、美容は予約枠そのものが商品になる。
医療機関も経営である以上、利益を求めること自体は悪くない。
しかし、医師とは本来、困っている病人を診る職業ではなかったか。
予約時間から三十分以上待たせ、三分で診察を終え、何の処置も処方もない。
それでも診察料は発生する。
一方、美容の利用者には丁寧な処置や説明と時間が用意されているように見える。
病人を診る合間に美容医療を行っているのか。それとも、美容医療の合間に仕方なく皮膚病を診ているのか。
少なくとも、今回の診療では後者に感じられた。
美容に力を入れるのは自由である。ただ、看板に「皮膚科」と掲げる以上、普通の病人をオマケ扱いするのはやめてほしい。
肌を美しくする前に、まず医療機関としての誇りを持ってほしいモノである。
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