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プロローグ

初めまして、AKATUKIと申します。

ラノベが好きで趣味で小説を書き始めました。

初心者なので拙い文、物語にはなってしまうかもしれませんがぜひ読んでみてください!

感想も遠慮なく書いて行ってください!

参考にさせていただきます!

「ごめんなさい、ごめんなさい」


「うるせぇんだよこのクソガキ、誰が生かしてやってると思ってんだ! お前さえいなければ、お前さえ生まれて来なければ!」


今日も変わらない日常、いつもと同じ痛み、きっといつか救われる。そう思っていた、思いたかった。でも、その日が来ることは無かった。


 母はもともと体が弱く、僕を出産する時に亡くなった。母が亡くなってから父は人が変わったと言われていた。仕事が忙しく育児がままならないことから5歳頃まで僕は父方の祖母に預けられていた。6歳になる頃には父と一緒に住むようになったが、その頃から父は仕事で小さいミスを重ねていた。ある日、父は仕事で大きなミスを犯した。


「お前!今回の事業は会社の未来がかかっていたんだぞ!こんな大事な時になってことをしてくれたんだ!クビだ!お前みたいな役立たずなどうちの会社に必要ない!」


「申し訳ありません!どうか、どうかクビだけは!」


 父は大きなミスで会社から追い出されてしまった。荷物を全てまとめ帰路に着く。


「明日から仕事が見つかるまで貯金を崩しながら生活しないと、、、」


 玄関を開けると。


「おかえり!パパ!」


 あの日のことを思い出す。


「冬馬さん。暁のことお願いね!」


 (ああ、由香里、俺はもう限界だ。)


「うるせぇクソガキ!」


 鈍い音が玄関に響いた。


「うぇぇぇん。」


この日から父の暴力が毎日続いた。泣くことも救いを求めることも許されずに日々を過ごしていた。地獄の方がマシとも言える日々が。

 



小学校の高学年になる頃もうみんな友達と話したり、遊んだりしてグループのようなものが出来上がっていた。僕は父の影響もあり、自分から何かを発言することが苦手だった。しかし、たった1人友達がいた。彼の名は内藤優希。たった1人の友達で親友だった。しかし、ある日2人で遊んでいると同じクラスのグループのリーダーらしき人である村田裕翔が絡んできた。


「2人だけで楽しいのかよ。ま、お前らみたいなつまらなそうな奴らなんか興味ねーけどな!」


 正直どうでも良かった。僕は優希といるだけで楽しかったから。でも、次の日から裕翔達の嫌がらせが始まった。最初は靴を隠されたり、下駄箱にゴミを入れられるだけだった。しかし、嫌がらせは日に日にエスカレートしていき、とうとう優希が怪我をした。幸い擦り傷程度だから良かったものの階段から数段突き落とされた。そして、僕の人生における初めての裏切りが起きた。


「おい優希!こいつを殴れ!そしたら俺らの仲間にしてやる!」


 優希は最初こそ動揺していたが、すぐに表情を変え、裕翔の取り巻きに押さえつけられていた僕を何度も何度も殴った。信じていた、信じたかった。辛かった、痛みよりも裏切られたことが何よりも辛かった。この日、僕と優希は決別した。




 中学に上がり、優希や裕翔とは別の学校に進んだ。もう誰とも関わらないと決めていた。そこで、同じクラスのマドンナである月島ひかりと出会った。どうせ関わることなんてないと窓の外を眺めていた。


 ある日、図書室で本を探していると、月島が声をかけてきた。


「一ノ瀬暁くんだよね?私は同じクラスの月島ひかり。本好きなの?」


 (めんどくさい、どうせ関わってもいいことなんてない。)


「別に、ただちょっと調べ物があっただけ、それじゃ。」


「ちょっと待って!私、暁くんとお話したいと思ってたの!ちょっとだけでいいから!」


 断るとまた面倒なことになると思ったので、この日だけ付き合ってやることにした。しかし、話をしていくと共通点や趣味が合うことから意気投合した。これは僕も誤算だった。


「今日はこの本について話さない?」


 ひかりは鈴が転がるように笑いながらそう言った。正直楽しかった。こんな日が毎日続けばいいのに。そう思っていた、思ってしまった。そんな日が1ヶ月続いたある日、図書室にある男が来た。ガタイがよく170センチ後半はあるだろう。野球部の松下日向だ。


「おい!ひかりもう1ヶ月たったぞ?罰ゲームは終わったろ?そんなヒョロガリと遊んでないで俺とデート行こうぜ!」


 僕は頭が真っ白になった。


 (罰ゲーム?デート?)


 すると隣からひかりが立ち上がり、口を開いた。


「もうちょっと遊んでたかったのに〜!」


 僕は一瞬で悟った。


(あぁ、またか。)


 あの日の痛みと同じだ。初めての友達に裏切られたあの日と。僕は2度目の裏切りにあった。


「おいおいまじでひかりがお前なんかと仲良くすると思ってたのか?笑いもんだぜ!はっはっはぁ〜!」


 日向が廊下に響くくらいに笑っていた。でも、もうどうでも良かった。それと同時にわかった。どうせみんな裏切ると言うことが。誰も信じることが出来ないということが。後日、このことが噂になりみんなの笑いものにされた。影からいろいろな声が聞こえてくる。


「よく学校に来れるね〜あんなことされたのに!」


「俺なら死んでるね、あんなことされちゃ〜!」


 どうとでもいえばいいもう興味が無い。人にも自分の未来にも。




 

 そして月日が経ち、中学3年生になったある冬、授業を受けている教室に担任の伊藤先生が息を切らしながら扉を開けた。


「暁!急いげ!お父さんが事故で病院に運ばれたそうだ!」


 このセリフを聞いたも俺は驚く程に冷静だった。むしろ気分が高揚していたかもしれない。あの痛みを味わうことがもうないと思うと。俺は伊藤先生に従い荷物をまとめ病院に向かった。着いた頃にはもう父は亡くなっていた。


「ふ、ざまあみろ。」


 俺はそう小さく呟いた。不思議と口角が上がっていた気がする。善行を積めば自分に返ってくると言うが俺はそんなこと信じてないし、信じようとも思わない。だが少しだけ思った、悪いことをすれば自分に返ってくるのでは無いかと。実際その事例が目の前で起きている。医師が出ていき部屋には俺と父の屍が置かれ、静寂が流れた。


「今までの行いが全て帰ってきたんだよ。ふ、やっと死んだか!」


 (これでようやく自由か、俺を縛るやつはもう誰もいない。けどこれからどうしようか。したいことも成し遂げたいこともない、、、 とりあえず帰るか。)


遅れて祖父母も到着し、死亡診断書などもろもろの書類を片付け帰路に着く。


 (とりあえず趣味とかやりたいことを探すか。)


自分で言うのもなんだが俺には才能があった。勉強も問題を見ればすぐに答えが出るし、運動も見様見真似でなんでも出来た。1度見た本の内容も専門用語も頭に入ってる。学校ではいつも全教科70点で揃えていたし、運動もそこそこの力でやっていた。そこで思いついた。


 (普通に生活してるだけじゃ手に入らないような知識を手に入れよう!)


 そう思い立ち、適当な中間高を受けた。運が悪く高校では小学校の時の顔見知りである裕翔や優希と再開した。だが、俺はそんな奴らに興味は無いので徹底的に無視をした。そんな中、優希が話しかけてきた。


「暁くんだよね?ひ、久しぶり。今ちょっといいかな?」


「なんか用?」


「あの、その、小学校の時のことを謝りたくて!」


「ああ、それなら要らない。気にしてないし、興味もない。」


「で、でも!それでも謝りたくて!自分がしたことをずっと後悔してて、、、だから!許して貰おうなんて甘いこと思ってないけど、それと謝らないことは関係ないから!だから、その、ごめんなさい!」


 頭を下げた優希見ながら、思った。


 (謝られたってあの頃の傷は消えないし、どうせ自己満足だろ。それか、、、高校で自分の過去を過ちを知られるのが嫌なんだろうな。)


 そして、俺は背を向けながら言った。


「別に謝らなくてもお前に関わろうなんて思わないし、過去のことを誰かに言うこともしない。それに俺が言っても信じて貰えないしな。だから俺から言えることは俺に関わるな。それだけだ。」


そして俺は優希を置いてその場を去った。


 そして、数日が経ち、クラスにグループができ始めた頃、とある学校行事に向けての準備が始まった。高校に上がり2ヶ月が過ぎた頃だった。担任の河北先生がクラス全体に言った。


「6人1グループで班を作れ!このクラスは36人だからあまりは出ないはずだ〜。」


 そう、今回の行事はクラスメイトとの進行を深めるための遠足だ。すると、運悪く同じクラスになった優希が声をかけてきた。


「あ、暁くん。お、同じ班にならない?関わらないでほしいって言う気持ちはわかるんだけど、話せる人が、ま、まだ居なくてさ。」


 優希はもともと大人しい性格であり、やはりかと思った。それに俺も特段誰かと仲良くしている訳でもないため、別に班を組むくらいはいいと思っていた。


「別いいぞ。2人で余ったところに入ろう。でも、遠足の時は必要なこと以外話しかけるなよ?」


「わ、わかった。あ、空いてるグループは僕が探すね!」


「ああ。」 


そして数分が経つと、優希が連れてきたのはクラスで人気のある梓川ひなみだった。正直嫌だった。理由は簡単、クラスの中心人物と関わるとろくなことにはならないからだ。すると梓川が話しかけてきた。


「よろしくね!私はひなみ。梓川ひなみです。」


 面倒だがここで消極的な態度をとると後々めんどなので普通に自己紹介をした。


「一ノ瀬暁です。よろしくお願いします。」


「そんなに畏まらなくていいのに!よろしくね!」


 そう言うとほかの女子2人のところに戻って行った。それから優希がある男子生徒を紹介した。


「こっちは、天河俊彦。1人だっから声をかけたんだ!」


 すると天河が俺の前に来て言った。


「天河俊彦だ。今回の遠足はよろしくね!」


 天河はスポーツ万能で勉強もできて、顔も広い。優希がこんな陽の気に満ちている人に声をかけるなんて珍しいと思いながら天河に向かって言った。


「こちらこそよろしく。一ノ瀬暁だ。」


 握手をしてから6人で遠足での役割や持ち物などを決めていった。ジャンケンで負けて運悪く梓川と調理器具担当になった。正直嫌な予感しかしなかった。


 そして、とうとう遠足当日がやってきた。クラスごとに分けられたバスに乗りキャンプ場がある山の麓までやってきた。横の優希とも話す気はなかったため、俺はバスに乗っているあいだはほとんど寝ていた。それからすぐに昼食を作るために班ごとに別れ、準備をしていた。


「一ノ瀬くんはなんか趣味とかあるの?」


 調理器具を用意しながら梓川が話しかけてきた。特に害のない質問なので素直に答えた。


「特にはないけど、強いて言うなら読書かな?」


「へ〜!私も読書は大好き!本を読んで時間が1番好きなの!」


 そうはしゃぎながら梓川がぴょんぴょん飛び跳ねていた。だが、その意見には俺も同意だった。


そして、調理器具を揃え2人で運んでいる途中にそれは起こった。梓川の近くに誰かの影が見えた。梓川が調理器具を持ちながら転びそうになった。普通なら大したことにはならないはずだが、梓川が持っているボウルの中には包丁も入っていたため、俺は咄嗟に自分の持っているものを投げ捨て、梓川を受け止めた。すると、それを見計らっていたかのように、天河がどなりこんできた。


「一ノ瀬!今梓川さんのこと押しただろ!」


俺はすぐに状況を整理し、全てを理解した。


 (あぁ、そう言う筋書きね。)


「いや、普通に俺が押したら、梓川さんのこと受け止めることできなくない?」 


 俺は冷静に言い返した。だが、周りからは別の声が上がった。


「俺見てたけど、一ノ瀬、梓川さんのこと押してたじゃん!」


「そうだ!そうだ!なんてことするんだ!」


 (なるほど、周りは買収済み、か。じゃあ、めんどいから認めるか。)


こんなこと初めてではなかったため、すぐに諦めるという選択肢をとった。そうすれば、俺が周りから非難されるだけだから。そう既に、この時には俺の心は狂っていた。 


「ああ、そうだな俺が押した。」


 素直に認めると、天河は予想外の返答に動揺していた。すると、梓川が俺の方を見ながら言った。


「本当に一ノ瀬くんがやったの?」


 俺はこの時、梓川はまともな人間であることを理解した。すぐに結論を出さずに相手の意見を聞けることはいいことだ。しかし、どうせ真実を言ったところで多勢に無勢、俺の言うことを信じるやつはいない。


「ああ、そうだけど何か?」


「なんでそんなことしたの!?」


当然のことを聞かれ、面倒なので適当な理由をつけた。 


「クラスみんなに囲まれてるのが羨ましかったからかな。ちょっとは痛い目に合えばいいと思っただけ。」


「そんな、、、そんなことする人だなんて思わなかった!最低!」


 左の頬に痛みが走った。そして俺は先生に呼び出され停学になった。次に学校に行った時には嫌がらせや陰口が止まらなかった。予想通りすぎて、逆に拍子抜けした。もう慣れたもんだと思いながら日常をすごしていた。あれから天河と梓川が付き合っていると言う噂を聞き、優希も声をかけなくなったことを考えると、優希と天河の作戦だったのだと理解した。あの時、梓川が転びかけたところは不思議と窪んでいた。しかも近くには小枝が落ちていた。大方、小枝で窪みを隠しそれを調理器具を調達する場所と自分たちの班の場所の間に作れば簡単に上手くいく。最後に誰かに頼んで背中を押せばあの状況の出来上がりだ。やけに凝ったことをすると呆れていた。




 

そして時が経ち高校3年生に上がり不思議とまだ雪が積もっていた頃、高校になってから様々な知識と経験を蓄え、もう学ぶことが無くなっていた。


 (次は何を学ぼうか、、、) 


 そう考えながら信号で待っていた。青に変わり、歩き始めると隣から少年がはしゃぎながら走っていった。その時、暴走した車が突っ込んできた。


「危ない!」


 身体が勝手に動いた。俺は少年を突き飛ばした。次の瞬間には俺の身体は宙に浮き地面に叩きつけられた。一瞬だった。冬で雪が少し積もり冷たいはずなのに身体は不思議と暖かかった。


 (あぁ〜これで終わりか。)


 俺は一瞬で悟った。これはもう助からないと。横を見ると雪で白くなっているはずの地面が俺の周りだけ真っ赤に染まっていた。特にやりたいことも成し遂げたいこともなかったからか特に未練はなかった。でも後悔だけは残った。


 (このクソみたいな人生をやり直したい。できることなら、1人で誰とも関わらずに平穏な日常を過ごしたい。)


 俺はそっと目を閉じた。しかし、次の瞬間、無限に続く暗闇の中に一筋の光が見えた。


 (あぁ、天国にでも連れていかれるのか?いや、俺は特に善行も積んでいないしそれはないか。)


 かすかに誰かの声が聞こえた。


 (なんだ、誰の声だ?)


 そっと目を開けるとそこには見慣れない部屋、見慣れない顔が並んでいた。


「よくやった!アスター!私たちの子だ!」


突然聞きなれない男の声が耳に響いた。


 (誰だ?)


聞いたこともない声、見たこともない顔に少し動揺した。


「あなた、名前はどうしましょう?」


(名前?)


恐る恐る自分の手を見てみると、とても小さいことに気づいた。そしてすぐに理解した。俺は生まれ変わったのだと。また人生をやり直せるのだと。だから俺は後悔のないように生きようと決めた。


「名前はチグリジアだ!」


 そう、これは誰も信じることが出来なかった俺が異世界で幸せになる物語だ。


あまり定期的に更新はできないと思いますが時間を作って投稿出来ればと思います!

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