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重力には屈するって学んだんじゃなかったっけ?あれ、そうだったっけ?
ある晴れた日。
私は川へやってきていた。
そこで暇だったから、川に石をぶん投げて遊んでいた。
小さい石は小さい水しぶき。
大きい石は大きい水しぶき。
これは大発見である。
ならば、もっと大きな石を投げたら、ありえないほどの水柱が立つはず。
水柱なんて鬼もやれちゃうね。
あれ、私って天才じゃね?
うんしょ、うんしょ。
自分の頭くらいの石をよろよろと持ち出してみる。
これで水柱になれるはずだ。
では、いざ覚醒せよ!
おりゃあああああ!!!!!
投げた。
垂直に。
…水柱はまだか。
覚醒したいのに。
ゴンッ!!!!!
あ、お星さま先日ぶりっす。
今日もきれいっすね。
ばたっ。
しばらく気を失っていたようで。
私は天才などではなかった。
水柱にはなれなかった!
おのれ、大自然。
家族に話したら
「覚醒したね」
というありがたいお言葉をいただきました。
読んでくださってありがとうございました。




