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瞳の力

銀の大地―死者に会える鏡を求めて―メタ記事第七回目。


瞳の力についてです。

わー、パチパチパチ。


邪視って知ってますか?

視線そのものが干渉力を持ち、魂の影部分に触れてしまう現象のことです。


古来からメデューサ、バジリスクのように視線というのは特に強い力を持つものとして扱われてきました。


これ前に話した見られることの恐怖についてとかなり近い内容です。

というかほぼ同じです。


見るとは魂の階層差が可視化されてしまう瞬間なんですね。

邪視とは呪いであり、呪い返しの瞬間なんです。


蛇っているでしょ?

あいつら瞼がないじゃないですか、ずっとモノを見つめてられるから、呪い返しの動物なんですよ。


すごいよね。


邪視はきっと魂が強すぎるものや弱すぎるものに起こりやすいんです。

なぜなら無意識のうちに強く見てしまったり、弱さゆえに瞳を逸らすから。


銀の大地のキャラクターたちが“視線に敏感”なのは、この世界の仕様です。


神話において瞳を逸らすというのは

「敗北」

「隷属」

「魂の階層が下だと認めること」。


だから強い神は強い瞳を持ちます。


パッと出てくるのは北欧神話のトールですね。

トールの花嫁において凄まじい眼力を発揮してます。


気になる人は読んでみてください。

陰鬱で血を血で洗う世界観が癖になります。


最後に少しだけ本編の話を。


瞳の力が強く描かれるとき、そのキャラクターの魂が“階層をひとつ上げた”証です。


気づいた人は、胸の中でそっと「ニヤッ」としておいてください。


それでは次回は 名は体を表す です。お楽しみに。

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