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063 ミツル、おはよう

 明け方。

 俺は割と早い段階で目が覚めた。

 まだ少し眠気がある。

 瞼を開けると、そこにはツユの寝顔がある。

 こんなに近くでツユの顔を見たの、初めてだなぁ。

 …………こうみると、こいつも美少女だよなぁ。

 てか異世界人、男女問わず美男美女ばっかだなそういえば。

 カゲトもイケメンだし、フツメンな俺って若干浮いてないか?

 なんか凹むなぁ。

 ……でもポジティブに考えてみろ? この世界に転生してから一度も新人イビリ的なのに会って無いし、変な目で見られたりもしてない。

 むしろ上手くやれてるのでは?

 そんな事を考えていると、目の前のツユの目が開いている事に気がついた。


「ミツル、おはよう」

「おはよう」


 ツユはそれだけ言うと、そそくさと立ち上がった。


「おおツユ! 起きたか! おはよう!」

「あぁ、おはよう。カゲト」


 俺もそれに続いて起きる。


「ミツルも起きたな、おはよう!」

「うん、おはよう」


 立ち上がって、ググッと伸びをする。

 リメアは……まだ寝てるな。

 出発前から寝不足だったし、まだ早いから寝かせておくか。

 俺は近くの倒木に座る。

 続いてカゲトとツユも座った。


「ありがとな、二人とも。おかげでよく眠れたよ」


 ツユが感謝を告げてくる。


「うん、どういたしまして」

「また頼ってくれよな!」


 ところで、朝食はどうしよう。


「ねぇ、朝食はどうするの?」

「それに関しては問題ない。リメアが設置型の罠魔法を仕掛けていたのを見たからな。ウサギを捕らえた所に行けば、何か掛かってると思うぞ」


 マジか。

 リメア、いつのまにそんな事を。

 感謝感謝。


「というわけで、カゲト、見てきてくれないか?」

「よしっ、分かった!」


 カゲトはダッシュで向かう。

 その間にも、リメアはぐっすりだった。


「これからもこんな感じで現地調達?」


 俺はツユに問う。


「うむ。お主の剣とスケルトンのドロップアイテムを売って稼いだ金も、昨日の昼飯で尽きたからな」


 言って、付け足す。


「まぁなんとかなるさ。リメアが便利な魔法を覚えてくれたおかげでな」


 リメアの罠魔法が無かったらヤバかったかもしれない。

 ホント、あの神様には感謝だな。

 ちょっと態度を改めよ。


「皆! 見ろ! 掛かってたぞ! うさぎ!」


 カゲトが駆けてくる。

 右手には、うさぎが握られていた。

 それと同時、リメアが目を覚ます。


「ふっぁぁあ〜! おはよう、皆」

「おはよう」

「あぁ、おはよう」

「おはー、リメア! 見ろ! お前の罠にウサギ掛かってたぞ!」

「ホント!? やった! この魔法があればしばらくは困らないね!」


 ぐっすり寝たからか、凄ぇ元気に返事をするリメア。

 そんな感じで、俺達四人は朝を迎えたのだった。



 ***



 その日一日は、特に何もなく終わらせる事ができた。

 印象に残った事といえば、お昼に食べたイノシシのお肉の味くらいだ。

 豚肉よりも弾力があってぷにぷにしてるというか。

 とても美味しかった。

 そして夜を迎えた。


「今日は四人で見張りをするぞ。一人ずつ分けるか、ニ、ニで分けるか、どうする?」


 どうする? と、言われてもなぁ。

 正直どっちでも良い。


「私、ニ、ニで分けたい。一人だと多分つまんなくて死んじゃうから」

「そうか。二人もそれで良いか?」

「うん」

「おう」

「じゃあ皆、前半と後半、どちらにする?」


 …………そんなこんなで、俺とリメアが前半、カゲトとツユが後半になった。


「カゲト。此奴ら二人だと心配なのは私だけか?」

「いや、俺もこいつらに命預けたくねぇなぁ」


 おいおい。

 リメアはともかく、俺は大丈夫だろ。


「何言ってんのさカゲツユコンビ。ミツルはともかく、私は大丈夫だよ?」

「何言ってんのさリメアさん。カゲツユコンビは、どちらかと言うと貴方の方に疑念を抱いているのですよ?」


 俺とリメアが睨み合うと。


「お主ら、そういうところだぞ」

「てか、なんだよカゲツユコンビって」


 そんなツッコミを食らった。


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