まとめると
あまりに空がきれいだから、泣きそうになる時があるんだ。
ふーん、君はさして興味もなさそうに相槌を打つ。
「やばいんじゃね?」そう言って笑いもする。
やばいのかなぁ、僕は君の顔を見つめる。
いや、幸せだなぁって思ったら、なんか泣ける時ってあるじゃないか。
ふーん、再び君は適当に頷いて、
「幸せなんだ?」と続ける。
幸せだよ、こうして君の顔を見られるだけでも、十分。
恥ずかしいから言わないけど、大好きな君の顔を見て、泣きそうになる時もあった。
「私は」
君が口を開いた。
「私はあなたの顔を見るたび、泣きたくなるよ」
え。
僕はぽかんと口を開けてしまう。
僕とは違う理由で、それでも僕と同じ、君も泣きそうになっていたなんて。
「いつまで私の傍にいてくれるかな、そう思うと泣きたくなるんだ」
沈黙。
まぁ、とりあえず。
大きくまとめると、僕達は好き同士で、幸せだということだ。