私の世界の紹介です。
こんにちは、神様です。
私はこれを見ている方の世界とは違う世界の神様です。これは私の愚痴と共に載せた日記のようなものだと思っ下さい。
いきなりですみませんが、最近巷で流行りの異世界転生ですが、私の世界にもやって来てしまいました。彼らは、最初は世界を救うと息巻いては居るのですが、進行がグダグダで全く進まず、結局何処かの街で落ち着いてしまい全く救ってくれません。中には冒険を続ける者も居るには要るのですが、弱い魔物をちまちま倒している者が多く、育つのに時間がとてもかかります。少しは効率とこちらの都合を考えてもらいものです。
それと、彼らは必ずと言っていい程に絶対的な必要以上の力を求めます。まぁ、仕事を頼む以上、こちらで衣服やお金などの必要最低限な物を用意し与えるのは解ります。ですが、その力は必要でしょうか?
…いえ、確かにその人にとって必要ではあるのでしょう。でもそれって、楽をするのに必要という事ではないのでしょうか?先程と言う事は矛盾してしまいますが、力とは長い過程の努力して初めて勝ち得るものなのでは無いでしょうか。最近の若者は怠け過ぎなのでは無いでしょうか。
まぁ、転生者だけが悪い訳ではありません。
私の他にも神は居ます。多神教ですのでそれは数多く居ます。大体…30柱程でしょうか?その中で私は主神をやらせて頂いています。偉いんです。他の神様より偉いんです!
なのに、皆私の話は聞かず次々と転生者を増やしていきます。その殆どが転生者に神の強力な加護を、過度な力を与えるのです。甘やかすのです。そのせいで、転生者達は自分にもそういった権利があるのではないかと考え、こちらに要求してくるのです。そうしてこちらの仕事が増えてゆくのです。
神の中には、意識が無いまま加護を与え、異世界に飛ばす、まさに外道と言わざるをえない神も居ます。
転生者というのは必ず別の世界から送られてきます。
それが全ての異世界、平行世界でのルールとして決まっています。たまに死んで転生したら同じ世界だったという者も居ますが、それは比較的元の世界に近い平行世界へ転生しただけの事です。…この説明は長くなるので省略致します。
転生者を無理やり引っ張り連れてくる事は世界間で特に禁止されているわけではありません。ですのでうちの神の中にはほか世界の住民を死んだ事にし、無理やりこちらの世界へ連れて来る事がちょくちょくあります。蛇足ですが、神の力は結果から始まり、後から経過が着いてきます。詳しい事はおいおい…
そんな訳で、ほか世界の神様方へ謝罪へ赴く事が度々…
謝罪する度、自身の胃が悲鳴を大きくする事を痛感します。中には自分に同情して下さる神様もいます。
あぁ…今日もあちらこちらからトラブルの音が聞こえてきます。時を巻き戻して事前に対処する事が出来ればずっと楽なのですが…今日も1日書類達とにらめっこになりそうです。