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ブルークリスタルを手に入れたら、あなたは何をする?  作者: ブルークリスタルの観測者
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蒼の章

どこまでも、どこまでも青い空が広がっている。

それは確かに海へと続いているのだが、海と空の境界はここからは見ることが出来ない。

透き通った空は、透き通った海といずれかの場所で交わり、目下に広がる青一面の景色を作り出す。

崖の上にあるこの場所からは、浜辺は見えず空と海だけが見える。


心地よい風が頬と髪を撫でていき、足元の草花がそよそよと揺れては止まり、揺れては止まるを繰り返す。

その草花の先には一本の大樹がそびえ立っている。

枝は大きく伸び、木葉の隙間からは光が差し込み、地面の草花を明るく照らしている。

時折、高く柔らかな声の鳥が「ピィーピィー」と鳴くことで、時間の経過がわかるが、それ以外にこの場に時の移り変わりを示すものは存在しない。

まるで、この心地よい空間が継続されるかのようで、そんな感覚になるこの場所によく私は来ていた。

この場所はずっと変わらない。ずっと、なんとなくそう思っていた。

いつも一人でこの場所に来ては、空のような海のような蒼色を眺めていた。

だが、今日は違った。



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