AIと新スキル
ギリギリ!
うっかりしたミスもあったけどこのあとも予定通り、迷宮に入ってバトルスキルの設定だ。
っと、その前に一度ログアウトしよう。
今日はぶっ続けでゲームできる準備はしておいたけど少しは休まないとな。
再びログインした。
いや、寝たままだったとはいえ戻ってみるとお腹が空いてたしトイレもやばかった。
新しいゲームだからってちょっとはしゃぎすぎたね。
さてどこの迷宮に入ろうか。
草原迷宮Lv1でもいいけれど一度クリアしたし素材としても今のところはいらない。
スキルの試し撃ち相手としては物足りない。
南の大門から森林迷宮Lv1にいってみよう。
『ん、まだやるのか?アキト』
南に着くとオルドンさんが声をかけてくれた。
そうだよね、ゲーム内ではもう16時間は経っているのだ。心配してくれたのはうれしいな。
「少し覘いてから休もうかと思いまして。入ってすぐ出てきますよ。」
『そうか、無理はするなよ。』
「ありがとうございます。いってきます」
会釈し、ドームへと向かった。
ワープする迷宮を選択するウィンドウが出たので一覧を見る。
選択肢は4つのまま増えていなかったが、草原迷宮Lv1の前に☆マークがついていた。これはきっとクリア済みのマークだろう。
ほかに岩山迷宮Lv1が明るく表示されていた。どうやらなんらかの開放条件を満たしたようだ。
湖畔迷宮Lv1は相変わらずグレー表示だった。
新しく行けるようになった岩山迷宮Lv1には惹かれるが、最初から開放されていた森林迷宮Lv1のほうが難易度は低いだろうし、予定通りに森林迷宮Lv1にワープした。
ワープした先は半径2メートルほどの丸い草地だった。
その周囲には木々が立ち並び、まさに森の中といった感じだ。
でも日差しが通らないほど密には生えてないようで、森の中は結構明るかった。歩くのにも支障はなさそうだ。
こんなに明るいなら考えているバトルスキルはいらない気がするが・・・いやきっと使えるだろう!
そんなわけでバトルスキルを一つ作る。
考えているのは懐中電灯代わりのバトルスキルだ。光属性の付与タイプにして、長時間光のエフェクトが武器から発生するというイメージ。
まずはモーションを考えよう。
スキルの効果時間はモーション時間を割合増加させるので、モーションを長く取っておけば当然効果時間が増やせる。
まあモーションが長いと隙だらけになってしまうので戦闘中には使えなくなるのだけど。
さっそく剣を抜く。
おや・・・?なんだかやけに簡単に扱える。重さは変わらないように感じるけど鞘から抜くのもすっと抜けるし左右に振り回してみれば重さに引っ張られることもなくなっている。
これが器用をLv2に上げた効果なのか。
気を取り直して。
モーションはとりあえず2分ほど。
狭い場所でも使えるように武器は動かさないようにしよう。
僕は剣を地面に突き立ててTGが2減るのを待つ。
これをスキル登録して設定したのがこれ
スキル名称:ライト_
使用武器:ショートソード
使用ステータス:器用 ▽ コスト83/83
適用属性:光 ▽ +属性▽ コストアップ
消費SP:2 ▽コストアップ △コストダウン
威力補正:0% ▽コストダウン△コストアップ
効果時間:750% ▽コストダウン△コストアップ
威力補正をマイナスにはできなかった。
マイナスにしたら回復魔法になるんじゃないかという予想をしていたけれどそんなことはないようだ。
そんなに甘くないか。癒しの杖的な使い方ができそうな気がしたんだけどな。
それはともかく。2分のモーションで15分光るスキルができた。
さっそく使ってみる。
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う~ん、やっぱり2分武器が動かないのは辛いな。左手にけん制用の武器を持つとか、それこそ左手に明かり用武器を用意してそっちで使ったほうがいいかもしれない。
ダメージはどうだろう。
動けるようになった後少し森に入ったらでっかい芋虫、グリーンワームがいたので攻撃してみる。
1回斬ると3割ほどHPが減る。
様子をみつつの攻撃だったから少し浅かったかもしれないが、通常攻撃と同じくらいのダメージと見てよさそうだ。
どうやらダメージ補正というのはプラスいくつというような補正のようだ。0%でもダメージは問題ない。なんであんなにコストが高いんだろうか、不思議だ。
ライトの効果時間中のショートソードは森の中だと結構明るかった。落ち葉の下が見えるレベルだ、もっと暗い場所なら重宝しそうだ。
ただこの迷宮ではあんまり意味なさそうだな、残念。
さて戻ってログアウトしよう。
そうそうグリーンワームから9SPもらえた。グリーンスライムと同レベルと見ていいのかな。




