4. 晴れのちテスト
久しぶりの更新。
「文章って、どう書くんだっけ?」
そう考える今日この頃。
そんな訳で、俺はその学園に入学した。
評価は……一番下のDランク。そう。ギリギリだった。
今日は、外が晴れていて、気持ちがいい。なんか良いことが起こりそうだ。多分。
そんなことを考えながら、自分の教室、Dランクの教室に俺は入った。そこには、あの梨沙が周りの人達と話している姿が見えた。
「ふぅ……」
よかった。これで万が一、あいつがDランクじゃなかったら俺は今頃、教室の端で本を読む事になっていただろう……
安心した俺は、自分の席を確認し、そこに座った。
そこは、梨沙の真後ろの先だった。本当に運がいい。
「まさか……私もDランクだなんて……見る目がない学校ですねー。本当ー。」
「……」
やっぱり運が悪いかもしれない。こいつ、意外と自分に自信がある系のやつだった。
「(長い間一緒にいたのに、まだわかんない事もあるんだな。)」
そう思う、新しい学校での、最初の1日だった。
それから月日が流れ……
俺は、ある問題に直面していた……
「勉強が……難しすぎる……」
そう。この学校は……
意外と頭がいい系の学校だった。
「くそ……この学園め……俺のことを騙しやがって」
「騙すつまりはなかったと思うよ」
くそ。本来なら今頃、戦闘の鍛錬をしていてもいい頃なのに……なんで。なんで俺は……
「……というか、俺は戦闘科に入ったんだから勉強なんてしなくて良くない……? なんなの?」
「そんなこと言ったって仕方ないでしょ? いくら戦闘科でも勉強は必要なの。」
俺の目にいるそいつは、そんなことを言うのだった。
「あれ?」
そのとき、ある疑問が、俺の頭に落ちて来た。
「お前、頭脳科だよな? なんでここにいるんだ? ふつう、戦闘科と頭脳科で教室が別れてるもんじゃないのか?」
そんな疑問を、目の前のそいつに投げかけた。それに対してそいつは、
「この学園、この世界にしては珍しく教室が別れてないんだよね。」
「なんでだよ!?」
目の前のそいつは、そんな俺の言動に驚きながら、言った。
「どうにも、戦闘科と頭脳科の人たちを混ぜてクラスを作ると、戦闘科の人は頭が、頭脳科の人は戦闘が劇的に改善するとかしないとか……」
「そんなしょうもない理由で俺は頭脳科の人たちとテストの点数で比較されなきゃ行けないのかよ!? なんなの!? まじで!?」
「そんなキレなくて良くない?」
と、俺は唯一の友達にそんな不満を嘆いた。
「というか、比較されてないよ。全然。自意識過剰。みんな同じ科でしか争ってないから。」
うーむ……戦闘科と頭脳科を混ぜる意味がないことが今立証されたが、学園長はどうお考えなのでしょうか?
そんなことを思っていた直後、目の前のそいつは言った。
「そんな事より、あんた……テスト明日だよ? もちろん戦闘ではなく。国語の。」
「……へ?」
そんな、衝撃的な事実が、俺の耳を貫いたのだった……