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なにかしら能力をもっているのが当たり前の世界で、能力をもっていない自分が実力主義の学園に通う!?  作者: 宮村田中
第二章 最高峰の学園生活、スタート! season2 「学園のトップ7」
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10. 学園のトップ7 〜第3話〜 sssランク!?

うん。書き方が全然わからん

 「美味い……美味すぎる……どうやって作ったんだ!? レシピは!? 是非レシピを教えてくれ!!!!」


 「(……なんか、あの子のいっていた通りね。なんか……逆に怖いわ)」


 今、目の前にいる俺のお嫁さん候補は、本当に料理を作るのが上手すぎる。


 「あー。食った食った」


 「……ま、まあ? お気に召したのならよかったけど?」


 ふぅ……また今度食わせてもらお!!


 「ま、まあ? もし私の料理をまた食べたいと思ったら、いつでも呼んでちょうだい。またなんか適当に作ってあげるわ」


 「……ん!? 今、いつでも呼んでちょうだいって言わなかったか!? お前!?」


 「なんで驚くのよ! 別に、暇だったらその誘いに乗ってやるよってだけよ!」


 「そうですか……では……また近いうちに呼ぶことになりそうです!! お師匠!!」


 「態度変わりすぎじゃない?」


 そう言いながら、俺の未来のお嫁さん候補は出て行ってしまった。


 次の日、俺は学校に行き、あることに気がついた。


「じーーーーーーーーー」

            「じーーーーーーーー」

  「ざわざわざわざわ」

           「じーーーーーー」


 うん……なんか、視線が……


 そんなことを思っていた時、俺の前の席にいる梨沙が急にこちらに椅子を向け、話しかけてきた。


 「お前……一体何があったんだ? 遂に、無駄に顔がいいことがバレてしまったのか? お前」


 「んなわけないだろう!? というか、それをわかってて言っただろお前!! そもそも、俺は俺の顔があまり好きじゃない……はあ。これからどうしよう……」


 「そうか? 好みは分かれるかもしれないが、結構整っているぞ」


 「お世辞はいいんだよ……はぁ……ちょっと外の空気吸ってくる……」


 こ、これからは話題になるようなことを出来るだけしないように気をつけよう。そうすれば、視線は俺に向けられることはなくなるだろう。うん。頑張ろう!


 そんなことを思っていた時、ある言葉が学校中に鳴り響いた。


 「ピーンポーンパーンポーン」


 おい。今の俺のセリフはフラグじゃないよな?

 そうだよな?


 「1年 dクラス、37番。校長室に来なさい」


 ぶ……ぶっ……ぶっ……!!!


 「ぶっ殺してやるー!!!!!!!!!!!!!」


 そんな俺の叫び声が、廊下中に……いや、学校中に鳴り響いた。


 「し、しまった……つい叫んでしまった……また話題になってしまう……」


 俺は、誰にも聞こえないような大きさで、そう呟きながら……とりあえず校長室に向かった。



 「……ど、どうなされましたか?」


 まあ、呼ばれた理由なんて分かりきっているのだが……


 「……君」

 「はいっ」


 「君は……どうやって清水結衣、無敗のクイーンを倒した?」


 ここで言ってしまうと、更に話題に……

 ……黙秘するしかないな。流石に、『ここで吐かなきゃ退学させてやる……』的な展開にはならないだろう。 この校長に、慈悲があるなら。


 「え、えーと……そのー……」


 「……今すぐ言わなければ、この場で君には退学していただきます」

 「はいすみません普通に走って首を掴んで呼吸をさせないようにしただけです」


 ……当然。この学園は、このクソみたいな国の中で最高峰と言われている学園だ。そんな慈悲があるわけがない。


 「それは、まことか?」

 「はい。まことでございます」


 俺はとりあえず、正直に答えた。


 「……あれ? ……うーむ」


 やばいまずいどうしよう。こいつ、感がいい。

 俺の素性はあまりバレたくないのだが……


 (というか俺、この学園のトップを倒したってことじゃん。)

 そんな、当たり前のことに俺は、今やっと気がついた。


         うーむ…………


しばらく言い訳を考えてみたが、一つも思いつかなかった。

 うーん……どうしたものか……

 あ、そうだ! こういう時は……!!


 「あ、あのー。早く用件を……」


 「そ、そうだったな」


 ふぅ。あぶなかった。


 その後、目の前にいるこの学園の校長は、こんな、突拍子もないことを淡々と述べた。


 「君には……今度新しく作るランク……

       "sssランク"に入って欲しい」


 「……は?」


 本当に、やってくれるな……こいつっ!!!!

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