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8月4日
新潟の夏は、晴れる日があまりなく、雨曇りの日が多くなる。
今日の高田は荒れ模様。雨や雪をしのぐために作られた雁木通りの下でさえも、フードを被っていないと、まともに歩けないぐらいだ。通りの中は外よりも一段と暗い。上越に通い始めて1年経つ僕でも、この雨は初めてだった。
8月にしては珍しい寒さに丸くなりながら歩いているうちに、道端で一人の少女を見かけた。
彼女はうずくまっていた。全身ずぶ濡れだし…
しかしその少女を見つけてからすぐ、一筋の光が彼女の方へ差し込んだ。
回りは誰もいない。まるで彼女だけの終末世界で、天使が光を差し込んでいるかのようだ。ただ美しい光景が、そこには広がっている。
気付いたら雨が弱まっている。僕は無意識に、彼女の方へ近付いていった。




