第1輪 始まり
ここはモンドソルシエ学園、通称MS学園と呼ばれる国で唯一の魔法学校だ。
校内はたくさんの生徒で賑わっており、特に権力が上のものは周りに人がおり、とても目立っていた。
その中でも見た目は派手な容姿では無い、周りに人がいる訳でもないのに注目を浴びるものが一人いた。名をハナ・ジニアという。ハナは平民出身であった。
魔法学校は国に一つしかないため平民がいるのは当然だがハナは貴族でもなく立場が高いわけでもないのに入学試験にて学年で二位を取りこの学校に入学している。そのため注目を浴びていた。
この学園でも平民差別というものは存在するがハナより強いものはなかなかいないため逆に皆から避けられることなどが多かった。だがハナは明るく純粋な性格をしているため特に気にする事はなかった。だがとてもハナがみんなに話しかけられる雰囲気でもなかった。
そんな中ハナによく話しかけてくる者が一人、一つ上の上級生だ。この子はノア・ガランサスという名前だ。五大貴族並ではないがこの子もまた有名な公爵家の娘だ。ハナが入学した時からよく話してくれていたのでハナはとても心強かった。だがそれと同時になぜ構ってくれるのか疑問に思っていた。
「ハナー!もう二年生になって少し経ったけどクラスには慣れたー?」
「まあまあかな、でも未だに話しかけてくれるのはノアだけだよ。」
「そっかー。そういえば聞いた?あの先輩!」
「もしかしてクミ先輩?」
「そうそう!また魔法大会で優勝したらしいよ!」
「また!?凄すぎるね…」
「少しでもいいから会ってみたいけど…」
「会えるといいね〜」
「そろそろ昼休み終わるから行くね〜!」
「また後でねー!」
ハナはこの生活にとても満足していたし前の平民の時よりはとても充実した日々を送れていたためこれ以上を望むことは無かった。
ただこの生活が続けばいいなと思っていた…




