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貨幣論

 貨幣は、価値を計れるもの、価値を貯蔵できるもの、物々交換の支払いができるものの三つの条件を満たすものだというのが最も正確な定義である。

 貨幣は、物々交換しやすい商品の在庫管理から生まれた。貨幣は、労働交換の代替物である。

 貨幣の需要は分業である。分業に需要がある限り、他者の労働によってできた商品を手に入れるために貨幣に需要が発生する。

 貨幣は、労働の裏付けをもたなければ意味を持たない。労働の裏付けを持たない貨幣は、価値を失い、商品の支払いを拒否される。

 貨幣の価値がいつ決まるか。それは、消費者が商品を購入することに合意した時にである。貨幣は一年間に十回使用されるので、消費者は貨幣の価値を商品の購入の時に一年間で十回合意していることになる。

 貨幣の量を増やすと単純に物価が下降して、貨幣の量を減らすと単純に物価が上昇するという学説を貨幣数量説という。これは1970年代から1980年代のアメリカで行われた経済政策であり、貨幣量の調整でインフレ率を調整しようとした。しかし、それは失敗して、その失敗を経済実験として貨幣数量説が成り立たないことがミルトン・フリードマンなどによって証明された。

 これは、私が考えるに、貨幣を必要とする商品の需要が一定であり、貨幣の量を変化させても、一年当たりで商品の価値の合意に使用される貨幣の回数が変化するだけで、貨幣と商品の合意される価値は変化しないためであろう。


 そして、貨幣で買うべきではないものが存在する。貨幣で買うべきではないものを買ってはいけないのは、その商品の価値を人類がまだ正確に理解できておらず、その商品の価値が誤解されているからだと考える。


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