改めてよろしく?
こちらの物語はフィクションです。
はぁはあ…
ベンチに腰をかけて、顔をあげると目の前に紫陽がいた…
紫陽も急いできたみたいで息がゼエゼエ言っている。紫陽が右隣に腰をかけた。何故かやけに唸っている海色の髪の毛
「わっ、服可愛いね…紫陽さんゴテゴテの黒い服着るイメージだったからびっくり…!」
裾が半透明のふわふわのフリル…ピンクのパステルカラーのジャージ…後ろには小さい天使の羽が描かれている…
紫陽ちゃんは恥ずかしそうに下を見つめていた。
「そ、それよりっ、血杖持ってきたかしら?」
「ちっ、血杖?何それ、、、道具のこと?」
紫陽は首を激しく上下に動かした。
「血杖って私たちが呼んでいる。正確には名前がないからそれぞれ皆んな違う名前で呼んでるの、ブラッドステッキとか読んでる人もいるわ…」
「ブラッドステッキってカッコいいね!私も紫陽ちゃんと同じ血杖って呼ぼうかな…そのままだし覚えやすいから!」
「貴方、血杖って言ってるのに血が気にならないの?違和感は覚えないのかしら?もしかして天然かしら?」
「て、天然じゃないよ、名前がカッコよくて気にならなかっただけ…それより、箱…あけていいかな?」
紫陽は真剣そうな顔に変わった。周りの人たちはクレープや、コーヒー片手に待ち合わせをしている。ガヤガヤとした中で私たちは箱をそっと開けた
「え、、、何これ、付箋?」
紫陽は取扱説明書を手に取った。少し手が震えているのがわかる。私は紙を覗き込んでみた
『取り扱い説明書』
『こちらの紙は捨てずに大切に保管してください。
道具を使う方法
1 紙に願望を書く、 紙を抜き取る
願望の大きさによって血を使う量も変わってきます。
生死に関わる事は体内の血を殆ど使いますので注意してください』
………ぷっ、あはは…!
私は思わず笑いが込み上げてしまった。でも、これは夢じゃない。紫陽は真剣そうに血杖を見つめているのだから、
紫陽は表情がパッと明るくなって私に話しかけた
「これ、何でも叶うなんてすごいわね!!でも西瓜ちゃん使いすぎない方がいいわね…永遠に湧いてくる紙だけれど血を使う量が元々多そうね。使う時は充分に考えて使うのよ。」
「血を使うってどうしてだろう、私代償は払ったよ?」
「魔法少女の血は貴重だから魔力を保つには大切なの…マントの女の子に言われなかったかしら?」
え???待って言われてないんだけど…!
「言われてないんだけど…これが差別…!?」
紫陽はクスッと笑った…少しして紫陽は言った
「魔法少女って、変身するの知ってるかしら?」
漫画をTwitterに投稿する前の下書きです、気になる所があればお教え下さい