異世界〔恋愛〕ジャンルなのに恋愛要素よりも他の要素の多い作品がランキング上位に並んでいて辛い
私は良く異世界〔恋愛〕ジャンルのランキングに載っている小説を読む。
短編も連載もどちらも読むが連載の場合は完結済と書かれている小説を特に好んで読んでいる。
のだが、最近気になることがある。
タイトルにも書いてある通り、異世界〔恋愛〕ジャンルであるはずなのに恋愛要素が少ししかない作品が多いように思うのである。
今回は女性主人公の場合について書くが例えば
ヒロイン冷遇、婚約破棄、追放→ざまぁ展開
ヒロインが優秀で問題が集まってくる→解決していく
が文章の8割か9割を占めている。
肝心の恋愛要素が物語の終盤、ざまぁ展開後に実はヒーローはヒロインが好きだったという感じでくっつく程度しかない。
なのに異世界〔恋愛〕がジャンル設定されている。
二人が恋愛をして仲良くなっていくシーンが見たいのに、そのシーンがないのである。
何も冷遇、婚約破棄、追放からのざまぁ展開が悪いというわけではない。
冷遇やざまぁをプロローグ的に軽く終わらせて、例えばヒロインが追放されてヒーローと出会って仲を深めていくという恋愛がメインの物語であるならば文句はない。
だが冷遇やざまぁがメインになるのであれば他のジャンル、例えばハイファンタジーやヒューマンドラマにして欲しいと言っているのである。
想像してみて欲しい。友人に恋愛映画を見ようと誘われて映画館へ行ったら、最後に生き延びたヒロインとヒーローがキスをして終わるパニック映画だった。
友人に「恋愛映画じゃなくない?」と聞けば「最後にヒロインとヒーローが結ばれたから恋愛映画だ」と言われたら複雑な気持ちにならないだろうか? 確かにヒーローがヒロインを助けたりドキドキする展開はあったかもしれない。しかし大元のジャンルは恋愛ではなくパニックものの映画なのである。
最初から「パニック映画を見よう」と言われていれば気持ちよく映画を見られただろう。しかし問題は最初に「恋愛映画を見よう」と言われており、見る側としても恋愛映画を見る気持ちになっていたことである。
ラーメンの口になっていて食べようと注文したのにうどんを出された残念さとでも言うのだろうか。
そういう小説の場合、例えばハイファンタジーとして見るなら面白いと思える場合であっても私は評価を付けない。
場合によっては作者をミュート設定にする。
というささやかな抵抗をしている。
ではどうすればこれを解決できるかと考えた結果「ざまぁ」ジャンルを新設したら良いのではないだろうかと思いついた。
調べてみると現時点2021年7月21日で「ざまぁ」がキーワード設定されている作品が8,383作品、「ざまあ」が1,627作品だった。
文芸のジャンル「歴史」は7,311作品、「推理」は7,459作品、と現在あるジャンルよりも多くの作品があるため、新規ジャンルとして追加しても良いのではないだろうか。
ここで書くだけではなく運営様にもお問い合わせの「ご意見/ご感想等その他」として送らせて頂いた。
実装されるかは分からないが、しないよりはマシ程度に考えている。
どうか作者さんには今一度そのジャンル設定が正しいか考えてみてもらいたい。
最後までお読み頂きありがとうございます。