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第5話 鑑定スキルの習得

 ふぅ……。ようやくミズダット王国の前まで来たな。

 今は林に隠れながら、城壁が見える場所にいる。


「んー、地図で見た感じだと、国というには小さすぎるぞ」


 どういことだ……ん?


「ミズダット王国『首都』って書いてるな。

日本にある東京みたいなものか」


 納得した。


「というか、どうやって入るか全然考えてなかったな……」


 取りあえず、門の方を見てみる。


「ひー、ふー、みー、門番は三人か。

いや、何で見えるんだ……? 一キロ以上も離れてるんだぞ」


 これもステータスの影響だろうか。

 命中率のお陰かな?


「というか、言葉は通じるんだろうか……まあそこは幸運999に任せてみるか」


 度胸は無いので不安だらけだが、何とかなるだろう。


「でも入る前に門番のステータスは確認しておきたい」


 画面を呼び出す。

 相手の能力を見るとしたら、スキルの項目が可能性としては高いだろう。


「スキル……うーん多すぎて選べないな」


 上からあいうえお順に並んでいて、スクロールしても一向に()()のスキルから進まない。


「検索機能は無いのか……そうだ!」


 取りあえずはヘルプを押してみよう。


ーースキル画面は、この世界に存在する全てのスキルをまとめたものになります。


 最大レベルは10で、到達する人は滅多に居ません。


 上の空白部分を押すと、既存のスキルを検索することが出来ます。

 新たなスキルは随時更新されていきます。――


「ふむふむ空白で検索ね」


 もしジャンル別で検索したい場合は、神殿に来たときに仰ってください。

 最初は自分の知識でスキルを習得したいものかと思い、文字検索のみにしています。

 他にも分からないことがあれば、神殿にいらした際にお聞きくださいーー


「流石は女神様だなぁ、ゲーマーの心をしっかり理解してる」


 最初は自分の知ってるスキルを探すのが楽しいんだよな。


「よし、取りあえず能力値が知りたいんだから、定番の"鑑定"だよな」


 鑑定と入力して検索する。


「おっ、出た出た」


ーー『鑑定』

 生物、非生物問わず意識を向けたものの情報を読み取ります。

 レベルが上がれば情報量が増えます。

 

 習得スキルポイント10ーー


「なるほどな、スキルポイントが必要になるのか。

適当に能力を下げてポイントを稼ぐか」


 ステータスを開いてみる。


 

 スキルポイント0


 HP3502/3502

 MP29800/29800

 TP12500/12462

 攻撃力   220

 魔法力   262

 防御力   315

 魔法防御力 385

 敏捷性   65 

 命中率   158%

 回避力   121

 幸運    999



「うーん、今使わないのは魔法力だから、

262から261に下げてみよう」



 スキルポイント262


 HP3502/3502

 MP29800/29800

 TP12500/12462

 攻撃力   220

 魔法力   261

 防御力   315

 魔法防御力 385

 敏捷性   65 

 命中率   158%

 回避力   121

 幸運    999



「おお! 結構ポイント入ったな」


 どうやら魔法力を上げるのに必要なポイントは、次の数値と同じらしい。

 分かりやすくて良いな。


「取りあえず『鑑定』を習得しておくか」


 スキルの『鑑定』を押す。


ーー残りスキルポイント252ーー


ーー鑑定LV1ーー

 

 効果音が鳴ったりはしなかったが、なかなか豪華なエフェクトで習得済みスキルに追加された。


「さて、ようやく鑑定スキルの出番か」


 眼を凝らして、一番手前の門番に意識を集中してみる。


ーー種族 人間ーー


……。


「え、終わり!?」


 随分簡単に説明されたものだ。

 まあ、鑑定のレベル1なんてこんなものか。


「次はレベル5まで上げてみよう」


ーー残りスキルポイント112ーー


ーー鑑定LV1→鑑定LV5ーー


「よし、次はどうかな?」


ーー種族 人間

  名前 マット・リガール

  スキル 守護

 

  ステータス

  HP212/212

  MP15/15

  TP81/80

  攻撃力   32

  魔法力   8

  防御力   51

  魔法防御力 38

  敏捷性   28

  命中率   68%

  回避力   2

  幸運    61

  

  状態 正常ーー


……。


「こう言っちゃあ何だが……よっわいなぁ」


 これがこの世界の平均なんだろうか。

 いや、普通の人はもっと低いのかもしれないな。


「腹が減ったなぁ。取りあえずは行くしかないか」


 俺は林を出て、門まで歩き出した。

お読みいただき、ありがとうございます。


勝手に鑑定された上に、弱いとか言われた門番かわいそう……(´·ω·`)

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