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第16話 初のダンジョンで目指せスローライフ1

「ここが森樹のダンジョンか」


 家々のど真ん中に、樹木に覆われた入り口がポツンと置いてある。


「流石に街の中にダンジョンがあるとは思わなかったなぁ。予習不足か」


 色々な異世界小説を読んだつもりだったが、街中のダンジョンを放置している国は無かった気がする。


「取りあえず入ろう」


 踏み均された草木を足場に、入り口を潜っていく。


「意外と明るいな、外と変わらないぞ」


 中は大人が二人くらい通れるようになっており、天井から差す光のおかげで昼間のように明るい。


「一本道か。モンスターはどの辺りで出るかな」


 しばらく進むと、十字路に突き当たる。


「なんと言うか、迷宮のような造りだな。

いや、迷路を意識してるのか?」


 ダンジョン主がいるなら、そいつが迷宮を作っているはずだろう。


 というか、ダンジョンはどうやって生成されるのか。


「色々疑問はあるが、帰ってからエリサに聞けばいいだろう」


 取りあえず十字路を真っ直ぐ行く。


「モンスターどころか、新米冒険者も居ないぞ。

どうなってるんだ?」


 マップを開いて検索してみる。


「冒険者、モンスターっと」


 地図に赤い点と青い点が表示される。


「おお、意外と冒険者がいるもんだな。

単に出会わなかっただけか」


 パーティー単位の複数の青い点が、赤い点と交戦しているような動きで移動している。


「俺も赤い点の方に行くか」


 一番近くの赤い点にマークをつける。


「地図の情報ではトレントが居るみたいだな……。

トレントの枝を落とす美味しいモンスターだ」


 ギルドの常設掲示板で、ひとしきり調べてきた。


 このダンジョンの浅い階層に出現するモンスターの中では、一番の獲物だ。


「さて、初のモンスターはどんな見た目かな」


 角を曲がってモンスターと対面する。


「おお、これがモンスターか! なんと言うか、まんま木の化け物だな」


 会社のロビーに置いてあった観葉植物くらいの木に、手足と顔を付けたような見た目だ。


「まあ、弱いだろうが、取りあえず鑑定だ」


ーー種族 トレント

  名前 トレント

  スキル 枝


  ステータス

  HP32

  MP0/0

  TP21/21

  攻撃力   5

  魔法力   0

  防御力   5

  魔法防御力 3

  敏捷性   10

  命中率   30%

  回避力   1

  幸運    11


  状態 正常ーー


「これは、スライム並みの雑魚性能だな。

新米冒険者が三回くらい攻撃して倒せるから、まあちょうど良いのか?」


 トレントがノロノロと近寄ってくる。


「最初は軽く殴ってみるか」


 目の前まで来たトレントに拳を付き出す。


"ゴスッ!"


 木を殴り付けた音がして、トレントが横に倒れた。


「まあ、一撃だよな」


 倒れたトレントが地面に吸収されていく。


「ダンジョンお決まりのシステムだな。死体は残らずダンジョンの糧になると」


 トレントが地面に吸収されていく中、枝の一部がその場に残った。


「これがドロップアイテムか。

うん、確かにトレントの枝だ。確定ドロップのようだな」


 トレントの枝を懐にしまう。


「さて、次に行くか」


 再びマップで検索する。


「お、今度はトレントが2体いるな」


 金のためにも、出来るだけ多くトレントが居るところに行きたい。


 到着してみると、後ろを向いたトレント2体が居た。


「念のため、もう一度鑑定してみるか」


ーー種族 トレント

  名前 トレント

  スキル 枝


  ステータス

  HP32

  MP0/0

  TP21/21

  攻撃力   5

  魔法力   0

  防御力   5

  魔法防御力 3

  敏捷性   10

  命中率   30%

  回避力   1

  幸運    11


  状態 正常ーー


 んん!?


「と、隣も鑑定しよう」


ーー種族 トレント

  名前 トレント

  スキル 枝


  ステータス

  HP32

  MP0/0

  TP21/21

  攻撃力   5

  魔法力   0

  防御力   5

  魔法防御力 3

  敏捷性   10

  命中率   30%

  回避力   1

  幸運    11


  状態 正常ーー


「全部一緒じゃねーか!!!」


 個体差とか無いんだろうか? まあ、階層を降りればまた変わるだろう。


 トレント2体をまとめて狩り取る。


「これでトレントの枝が3本か……まだまだ効率が悪いな」


 俺は効率化を図るために、マップを開いた。

お読みいただき、ありがとうございます。


連続投稿3/10

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