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異世界在住の銃骨格  作者: ハクトラ シラコ
19/22

???

――……一部映像ログ復元完了。エラーを多数確認。

音声ログ再生可能。ノイズを除去……完了。


再生開始。






「ZEROtypeの状態良好。特に問題はありませんね」

「ふむ。ZEROtype、何処か不備を感じるか?」


『診断中……完了。システムに問題はありません、秋島博士』


「よし。敷島(しきしま)銃骨格(ガンフレーム)とZEROtypeのリンク開始」

「はい」

深月(みつき)傘鍋(かさなべ)は常にモニターをチェックしていろ。どんな小さな事でもいい。何か問題があれば直ぐに知らせるように」

「あーい了解でーす」

「うっす!」

「ZEROtype、お前も何か感じたら直ぐに伝えろ」


『了解しました』


「カウント、3、2、1――ZEROtypeとのリンク開始。……同期を確認しました」

「んー、ノイズ無しエラー無し問題なーし。あーむ……わっ、このチョコ美味し」

「続けて銃骨格(ガンフレーム)82号機起動」

「了解っす。システム正常、銃骨格(ガンフレーム)82号機の起動を確認したっす」

「現時点で異常は確認できず。博士」

「ああ。銃骨格(ガンフレーム)の出力を上げろ。少しづつだ」

「りょーかーい。はぁ、どうせ今回も目立った成果は出ないんだろうなぁ。

それじゃ予定通り10%からスタートして1%刻みで……ん? え、ちょっ! アラート表示っ!? 博士! システムエラー発生! 動力炉に異常熱源!」

「回路切断! 直ぐにZEROtypeとのリンクを切れ!」

「は、はいっす! 強制解除コード入力! これで……って、何でっすか!? 博士! こちらの信号が弾かれたっす!」

「いけない、このままでは暴走状態に……! ZEROtype! 聞こえる!? ZEROtype返事をして!」


『……』


「ZEROtypeとの通信途絶!」

「が、銃骨格(ガンフレーム)に動きあり! 拘束機器が破壊されます! どうすんの博士っ!!」

「やはり銃骨格(ガンフレーム)側のスペックが圧倒的に足りていないか。自分で生み出しておきながら、ZEROtype……まったく恐ろしいものだ」

「拘束機器大破! せ、戦闘態勢へ移行!? 武装展開しました!」

「引き続きシャットダウン作業継続! 鎮圧に無人銃骨格(ガンフレーム)数機を配備だ、急げ!」

「は、はい!」

「まさか、破壊するんすか!?」

「バカを言うな。銃骨格(ガンフレーム)のコアは何としてでも無傷で回収させろ。ここでZEROtypeを失うわけにはいかん」

「了解っす!」

「あーもう! 何でこっちの信号受け付けないのよー! ZEROtypeー! ゼーロちゃーん! 返事しうっひゃあ!!?」

「か、隔壁が突破された!?」

「なんというパワーだ。ふ、計算以上だな」

「のんきなこと言ってる場合じゃないでしょアホ博士! どうするんですかー!」

「分かっている。迎撃システム発動。全ての隔壁を閉めて時間を稼げ。傘鍋、全職員に退避命令を」

「うっす!」

「敷島、そっちはどうだ?」

「依然としてこちらからのコンタクトは拒否されています!」

「続けろ。少々荒くなっても構わん。

深月、無人銃骨格(ガンフレーム)はどうなってる?」

「全5機せっせと現場に急行中! もうすぐ合流します!」

「よし、うち1機を遠隔操作に切り替えろ。コアの奪取はお前がやれ」

「はいはい了か……はぁぁぁ!!? なにシレッと超絶ムズいこと要求してんですか!? 意味分かって言ってます!?」

「お前なら可能と判断した。それとも自信が無いか? 自称プロゲーマーみっちゃん」

「うげっ!? なんでその名前知って……! あああああもう!! やればいいんでしょやればー!

ただし失敗しても文句は受け付けませんし、成功したら給料に色付けてもらいますからね!?」

「それでいい」

「しゃあっ! 言質取った!

こうなりゃ開き直ってやったろうじゃない! 傘鍋くんサポート頼んだ!」

「えぇっ!? こっちはこっちで忙しいんすけど!?」

「うっさいわね! 隠し持ってるしーちゃん(敷島)の隠し撮り写真の存在バラすわよ!?」

「今バラしてるじゃないすか!!」

「傘鍋くん。後でゆっくり話を聞かせてね?」

「ひえっ」

「よーし! やるわよー!!」








全データ復元率……7%。

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