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12 俺とお前は違う

【登場人物】

監督 中岡将志(49)


選手

草薙太陽(15)

明智秀一郎(24)

前田慶(22)

島左近(19)

伊賀半蔵(22)、他、


フィジカルコーチ マリオ(56)


スイム選任コーチ 奥田文子(40)

【登場人物】

監督 中岡将志(49)


選手

草薙太陽(15)

明智秀一郎(24)

前田慶(22)

島左近(19)

伊賀半蔵(22)、他、


フィジカルコーチ マリオ(56)

スイム選任コーチ 奥田文子(40)



【12 俺とお前は違う】


水からあがったスイム選任コーチの奥田が、選手たちを前に決然と言った。


「さっきの結果を見てもらえば分かるようにあなたたちは、心肺機能と、インナーマッスルが(ぜえぜえ言ってる前田を見て)おばちゃんより足りない!」


フィジコのマリオが、


「インナーマッスルは、身体の中のスモールな筋肉強くするね。朝のトレーニングは、大きなアウターマッスルどちらもだいじ」


「それにね。水中でいくらトレーニングしても、ケガの心配がないのよ」


息を切らした前田が、


「(挑戦的に)奥田コーチ。さっき、言ってた一番の違いを教えてくれや!」


「それはね、呼吸法よ」


「そんなん知ってるちゅうねん!鼻から吸って、口から出すサッカーで一線越えたら常識や‼」


「そうね。丹田呼吸法は、酸素を最大に吸って最大に吐き持久力がアップする。でも、私が教えたいのはシンクロ、仲間と呼吸を揃えるの」


「別々の人間に、そんなんできるわけないやろ!」


「できるわ。はじめに私がシンクロ代表の選手とやって見せたでしょ。あれは、呼吸も気持ちも、すべて仲間とシンクロしてはじめて完成するの」


左近が


「Telepathy」


左近の英語にびっくりした前田が、


「テレパシーって、お前、侍のくせに英語使えるんかい!そこは、以心伝心言えや‼」


「そうよ。私が求めるのは、技術も呼吸もつながったテレパシー、以心伝心する……」


館内を響き渡る大声で、


「魂すべてだ!‼」


スタンドから練習を見ていた中岡が、二階の観覧席で立ち上がり、拳で胸を叩く。


「ここにいる全員の魂のシンクロ、それが、中岡監督が求める炎のサッカーよ。私は、それに(胸を叩いて)協力する」


太陽が、中岡に向かって拳を突き上げ、胸を叩く。


佐近も、伊賀も、太陽につづく。


腕を組み表情を崩さない明智を見やった前田も引きづられるように胸を叩いた。


他の選手たちも皆、胸を叩く。


そこで、明智が口を開いた。


「結局、精神論の仲良しサッカーですか、それじゃJで通じても世界のトップは狙えない古いサッカーだ。俺はスペイン、リアル・マドリードのジョジョ・モニーニョ監督のジャイアント・キリング。大物食いできる戦略的サッカーをしたい」


太陽が、


「秀ちゃん。だったら、俺たちがなったろうや。俺には、ゴンちゃんと秀ちゃんのサッカーの違いはわからんけど、そのジョジョを倒す世界の頂点!」


(小声で前田が、ジョジョ言うな!伊賀は、なんとなくジョジョポーズに見える)


奥田が、熱を冷ますように、手で水鉄砲を作り、ピューっと、太陽の顔にかけた。


「ハイハイ、熱血は終わり。私はシンクロはわかってもサッカーはくわしくないの、できる事は、あなたたちを今より必ず強くすること、(前田に指差し)言うこと聞くわね!」


「わかってる今は、ウォーターボーイズになったる」


奥田が、にっこり微笑み、スタッフに合図を送ると、


イエーーーイ!


と熱い音楽が流れた。


(つづく)












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