表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/23

10 サッカー選手の昼食

【登場人物】


プロチーム

中岡将志(49)監督

福東悟(40)MFコーチ

田之中真(41)DFコーチ

大仏友朋(46)GKコーチ

播東英二(37)

増田隆之(37)


アマチュア選手

明智秀一郎(24)

前田慶(22)

伊賀半蔵(22)

島左近(19)

草薙太陽(16)


審判

マリオ(68)フィジカルコーチ

午前のチームトレーニングは、はじめの一本を太陽のゴールで得点したが、あとのゲームはすべてプロチームの完封圧勝だった。


途中、フィジカルトレーニングでつまづいた選手たちは、プロにアマが圧倒される姿だけを見た。


チームトレーニング後は、練習グランドの傍にあるクラブハウスのビュッフェで中岡をはじめコーチ、20名の選手一丸の食事だ。


料理は、ハンバーグ、豚ロースの生姜焼き、鶏親子煮、サンマの塩焼き、エビチリソース、納豆、ポテトグラタンミックスサラダ2種(ツナサラダ、シーザーサラダなど)

強化米、パスタ2種(トマト味、クリーム味など)

プレーンヨーグルト、バナナ、オレンジ、キュウイなどが山と盛られている。


「チームトレーニングに間に合わないフィジカル弱者は特にたらふく食え!」


と中岡が声をかけると真っ先に飛びついたのは太陽。


「(ゴンちゃん)ちがった。監督、これ、何食ってもタダなん?」


「好きなだけ食え、食事もJリーガーの仕事だ」


太陽が、ハンバーグ、生姜焼き、ご飯丼2杯をテーブルに持ってくると、フィジカルトレーニングに困難した顔を真っ青にした選手が、


「お前、こんなハードな練習して、よく飯食う気がおこるな」


「どうして、ここの飯はタダやん。ゴンちゃんもたくさん食えっつてるし」


と太陽は口いっぱいにほうばりかきこむ。


「まったく、呆れた」


つづいて、ビュッフェでは、明智、前田、伊賀、左近が料理を取る。


つづいて、他の選手たち。


それを見ていた中岡は、マリオコーチに指示を出し何やらチェックしている。


太陽が、お代わりに立った時、ようやく、中岡とコーチ陣はビュッフェに立った。


肉、サラダ、強化米、オレンジ、バナナをバランス良く取った。


「太陽、お前よくくうな」


「タダやもん。食わな損やんか」


「いいのか?俺たちは、午後の練習は水泳トレーニングだから、見てるだけだがお前は泳ぐんだぞ。大丈夫か?」


「(胸を叩いて)へっちゃら、タイで、(両手いっぱいに広げて)こーんな、ヒマンチュラと泳いでたから」


「ヒマンチュラってなんだ?」


「ヒマンチュラ・チャオプラヤだよ」


「だから、ヒマンチュラつうのは何?」


「ヒマンチュラは、ヒマンチュラ」


と傍でスマホで検索した播道が、


「ヒマンチュラ・チャオプラヤって、エイ。巨大エイのことですやん!」


「そんなのおるんかい(関西弁うっつた)」


と中岡と太陽が馬鹿話していると、食事を終えた明智、前田はロビーへ消え、伊賀は福東に、左近は増田に食らいついて午前のプレーの改善点を訪ねている。




そして、午後。


クラブハウスのあるスポーツの森の室内プールへ、20人の選手たちが集まった。


引き続き、手帳を持ったマリオコーチが、


「スイムは、専門のコーチあります」


と、入り口を振り返ると、


イエーーーイ!と、軽快な音楽が流れ、ド派手なメイクをした女たちが入って来た。



(つづく)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ