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ギニジ・ギリバ国《ウルギ村》・2

日付が過ぎてしまいました。でも頑張った。


戦闘回です。



村人達の案内で、山に向かった。

馬さんがいるけど、荷車を牽いているのでみんな徒歩だ。

え、自分?

モチロン肩乗りです。もはや当たり前。

超箱入りな歩かないスライム、それが自分。

随分と出世したもんだ!


岩場に到着。

崖下のそこは、大小様々な石が落ちていた。

巨大岩もある。

どうも、崖からポロポロ落っこちているっぽい。

……ここ、落石注意でなかろーか。危なくね?


やっぱり危険だからか、村人のおじいちゃん一人が見張りになった。

そしてみんなで石を拾い出す。大きいの、小さいの両方。

馬さんが牽いてきた荷車に乗せていく。


あー、分かってきたぞコレ。

さては商人さん……慈善活動する気だな?

村の防壁を補修すると見た!

やるじゃないか!

商人さん、超いい人!

善人! 正義の味方!

水戸のご老公世直しの旅(?)!


興奮のあまり、ポヨンとレッドさんの肩から飛び下りる。

地面にてポヨポヨ跳ねた。

箱入りスライムだけど、みんなを応援するよ!

さあスライムのチアダンス、とくとご覧あれ!


ポヨン。ポヨポヨ。

ポヨン。ポヨポヨ。


直後、ティーさんに捕獲されて荷車に乗せられた。

何故に。

邪魔だった?

仕方ないので、積み上がった石の山にてダンス再開。


ポヨン。ポヨポヨ。

ポヨン。ポヨポ……………あれ?


崖の上で、何かが動いたような?

突然、見張りのおじいちゃんが叫んだ!


「-----!!」


全員がすぐさま反応、急いで崖から離れた!

一拍の後。

---大きな岩が降ってきた!


ガラゴロ…………ズシィィン!!


重い地響き。

怖っ! 何じゃこりゃ!

やっぱり危なかったよ、ここ!!

だから村の人達も、防壁ボロいまんまにしてたのでは。

ヒヤリとしつつも、ホッと一安心。誰も怪我はしていない。

そう思ってたら。


「---!」


リーダーさんの鋭い声。

え、な、何!?

村人さん達以外が、一斉に剣を抜いた。構える。

仰いだ頭上---崖上から、巨大な何かが飛来した。





-----ズシィィィィィン!





さっきの岩と同じか、もっと大きなソレが………自分達の目の前に、着地した。





岩砕角山羊ラブルホン





下からすくい上げるような形の大角を生やした、青い山羊型モンスター。

サイズは馬さん並み。


で、出たーーーー!!


ギャー! なんか久し振りにモンスターらしいモンスターが出た!

まさか、さっきの落石、コイツの仕業!?

怖っ!

ちょっ、何してくれてんの!

山羊さんの縄張りなのかもしれないケド、だからって岩落としちゃ駄目だって!

暴力反対!


慌てふためく自分が見ている前で。

鼻息も荒く、山羊さんはリーダーさん達を睨みつけた。イライラしているのか、ひっきりなしに脚で地面を叩いている。

上下に頭を振ると、その大角が空気を切り裂いた。

……もうコレ、完璧戦闘態勢だよね?


ふと気が付くと、荷車の右隣に避難して来た村人さん二人。


「--、----!」


ぬおっ!?

急に左隣から声が聞こえて驚く。

あ、商人さんもいたのか。

いつの間に。

相変わらずの余裕のご表情。今のはリーダーさんに声を掛けたのかな?


「--!」


リーダーさん、山羊さんから目を離さずに返答。

しかもさり気なく、こっちの荷車を背後に庇う位置に移動している。流石は護衛。

そしてバトルが始まった。





先手は山羊さん!

地面にガツッと角を振り下ろし---そのまま走り出す。

前方にあった大きめの石が、角に乗り上げた瞬間。

石をすくい上げて投げ飛ばした!


と、投石だと!?

岩場のモンスターだからってそんなのアリ!?


走る勢いがそのまま乗った投石が、レッドさんとティーさんに向かう!

二人は難なく避ける--が、そこへ山羊さんが突進。狙いはティーさん。

二つの大角が、今度は叩き付けるように振り下ろされた!


ティーさん危ない!


ゴウッ、と突風が吹いた。山羊さんの側面にぶつかり、その体躯が揺れた!

角の軌道が逸れる。

ティーさん、ギリギリですり抜ける--寸前。

ナイフが閃いた。

握る右手に左手を添えて、突き出す。

山羊さんの左顔面に、見事一撃が入った!

血しぶきが飛ぶ。それが掛かる前にティーさんは素早く離れた。


凄い!


突風はリーダーさんの魔法だ。

ピンチを一転、攻撃のチャンスにしたティーさんは、かなり度胸がある。普通なら、ただ避けるだけで精一杯だと思う。

これが、冒険者ってコト?


ティーさんの攻撃は目のすぐ上だったらしく、噴き出した血が入ったのか、山羊さんは頭を振り回していた。

そこへレッドさんが近寄る。ちゃんと左側に回ってから、剣を振り下ろす! ---が。

ガキン、と角で弾かれた。それ所か、巻き込まれて剣はあらぬ方向へ。


ああ! レッドさんの馬鹿!!


すっ飛んでった剣をレッドさんが慌てて拾いに行った。追撃しようとした山羊さんを、ドスさんが牽制。


「----っ!!」


ティーさんが怒鳴っている。あ、コレ、後で叱られる流れだ。


一旦全員が山羊さんから離れた。リーダーさんが何事か指示を出している。

攻め方が決まったようだ。


まずはティーさんが駆け出す。速い!

少し遅れて、リーダーさん。


「---」


リーダーさんの周囲に、風が巻き起こる。剣を一振り。縦一直線の突風。

魔法の気配を察知したのか、山羊さんは横へと跳躍した。

着地点を予想したティーさんが、その時には投擲の体勢。手に持っていたのは---ナイフではなく、石!?

投石のお返し、とばかりに見事命中。

あ、何か山羊さんが怒り出した?


「---!」


更に煽るように、ティーさんが声を上げると、山羊さんがとうとうブチ切れた!


再び地面に角を振り下ろし---体全体を横回転。

ガガガガッと大量の石が弾き飛んできた!

ティーさんリーダーさん、後退して石を回避。そこへまたもや山羊さんの突進。

どうやら山羊さんの攻撃パターンは、投石で怯んだ相手に突撃、らしい。

今度はこちらも冷静に対処出来た。

リーダーさんの魔法剣が、振り下ろされる。同時に投げられるティーさんのナイフ。しかも四本!

突風にたたらを踏んだ山羊さんへ、ティーさんのナイフが全て突き刺さった。

悲鳴が上がる。


「メェェェェェェ!!」


普通に山羊の鳴き声だ!


そこへ---いつの間にか背後に回り込んでいたレッドさん、ドスさん。

---ティーさんとリーダーさんは囮役で山羊さんを挑発してたのだ。

その二人が斬り掛かった!


堅い角を避けての、体への攻撃。山羊さんの動きが鈍った。

レッドさんが少し距離を取った。駆け出す。


「おおおおお!」


勢い良く突き出したその剣は、腹部へと深々と刺さった。

刺した剣はそのままにして、レッドさん、ドスさんが離れる。


全員が見つめるその先で---山羊さんは、大きく傾ぐと。


ズシィィン。


地に倒れた。


---勝利!!





トレスさんがいたら、もっと楽に倒せたのかもしれません。

書くの疲れた。


山羊肉って臭いですよね(何の話)。

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