ギニジ・ギリバ国《ウルギ村》・1
遅れましたすみません。いつもだな!
前回あとがきにて、ロックユーを「lock you」とか書きましたが、Rockが正しかったです。ご指摘いただきました。
スライムのボケがボケじゃなかった。
作者のボケへのツッコミ歓迎します。
容赦なくご指摘ください。
あとから一話投稿予定です。
貧しそうな村だった。
この国……名前知らないんだよね。まあとにかく、国境越えてから訪れた村は、その全部が貧しそうだった。
フリジア国内は、どんな小さな村でも必ず防壁があったし、村人も健康そうに見えた。
でもこの村は。
岩を積み上げて、村を囲ってあるものの、防壁と言うよりは障害物。隙間だらけだ。
一応、例の魔物除けの草が生えてるケド、発育がイマイチでまばら。
……土が悪いのかな?
商人さん一行はやたら歓迎された。
これはどの村でもだった。何故なら---。
馬車の荷台から、ドスさんが袋を運んで来た。全部で三つ。
その内一つは、自分も中身を知っている。
プチジャガイモのドッセイだ。あとの二つも中身は食べ物のはず。日持ちのするやつ。
村長さんがとても嬉しそうに、それらの食料を見つめていた。
ここは村長さん(多分)の家だ。
村には宿屋が無いらしく、自分達は村では一番大きな村長さんの家に泊まる事になった。
でも七人+スライム全員は入れなかったので、二手に分かれる。商人さん、リーダーさん、ドスさんが村長さんの家。
トレスさん、レッドさん、ティーさん、あと自分、が隣の家。……お隣さんちでは、一時的なお引っ越しがあったそーな。
追い出してゴメンナサイ。
ウノさんは馬車の見張り。荷台で寝るみたい。
んで、一晩の宿代として、食料を商人さんが提供したのだ。
村で見掛けたのは、ほとんどがお年寄り。村長さんも白髭のおじーさんだ。
若い人が少ない。
夕方に到着して、すぐ日が暮れたから、村の様子をゆっくり見ている暇は無かったけど。でも、他の村もこんなカンジだった。
過疎化している?
土地も痩せているのか、ちらりと見えた畑も、ろくに作物が育ってなかった。
ここに来るまでの悪路を思い出す。
ウノさんが馬車の車輪をチェックする程、酷い道だった。
土を掘っても石ころだらけなのでは。
そりゃ、野菜も育たないよね。
自分も空気読んで、ごはん食べるの控えちゃったよ。……餞別のお野菜が残りわずかってのもある。
村長さんのお隣さんちは、三人+スライムが入ってしまえばもうギリギリ。ほんとに寝る事しか出来ない。
勿論、照明も無し。暗くなったらすぐ全員が寝た。
翌朝。
狭い家からゾロゾロとみんなで出る。本来の住人さんが何故か申し訳なさそうに、家の外で待っていた。
朝早いな!
食事は村長さんの家にて。
ドッセイのスープが出された。
味見したらいけたので、自分も貰う。
村長さんの視線が痛い。ガン見しないで!
スライムがスープ飲んだら駄目ですか!?
でも他七人は、ビミョーな表情でスープを飲んでた。ひょっとして、美味しくないの?
出発の準備をする傍ら、レッドさんが散歩するみたいだったので、後を追う。
すぐに気付かれて、拾って貰った。肩乗りスライムになる。
小さな村の中は、畑と民家しかない。
井戸は一つだけ発見。
レッドさんが中を覗く。
落ちないように気を付けて、自分も覗いた。
……水量が少ないような。こんなもん?
レッドさんも眉をひそめていた。
この村、大丈夫だろうか。
ティーさんが呼びに来たので、馬車まで戻る。
「……---」
レッドさんが小さく何かを呟く。
「--」
ティーさんは短い返答と同時に、首を横に振った。
……ただの通りすがりが、何かをする事は出来ない。
一時的なモノでは意味が無い。
………そーゆー事?
馬車の側で商人さんとリーダーさんが話し合っていた。
何やら防壁を指差している。
それを聞いたレッドさんの表情が明るい。
テンション高く手を振り上げ、何かに立候補した。何にだ。
ティーさんが仕方なさそうに、商人さんに声を掛ける。
商人さんが嬉しそうなのが印象的だった。
出発は見送る事にしたのかな?
リーダーさんが馬さんを一頭ずつ、三つの荷車に繋げる。荷車は村にあった物だ。
馬車の見張りでウノさんトレスさんが残った。
商人さん、リーダーさん、ドスさん、レッドさん、ティーさん。自分。
そして村の男性二人。
このメンバーで、村を出た。
何するんだろね?




