フリジア国《ブラン街道》・3
頑張りました。
翌朝。
一階食堂で朝食を取って、出発の準備をした。
ただの思い込みなんだけど、商人って言うと各村に寄りながら品物を売りさばいてるイメージがある。
でも商人さんは、ただ宿の為に村に寄っただけの様だ。
商品らしき積み荷はあるから、一般的じゃない売り物なのかもしれない。
……そう言えば、昨夜も今朝も、護衛さんが一人いなかった。
ひょっとして………商品って超高級品で、その見張りをしてたとか?
まじですか。
宝石とか? それか骨董品?
………ちょっと見てみたい。
あ、でもこんなコト考えてたらフラグになってしまう!
盗賊さんおいでませは困るよ!
よし、忘れよう。
高級品? アールスメロンなら大好物ですが、何か。
よし忘れた。
出発間際、宿屋の息子くんからソリャを貰った。あらいい子。
そう言えば馬車の車輪も洗ってくれたらしく、綺麗になっていた。
食事メニューもソリャがふんだんに使われてたし、もしや村の特産物?
やっぱり良い村だ。
レッドさんも酔い止めの薬を飲んで、準備万端。
村を出た。
今更だけども、護衛さん達にも命名してみよう。
本日も御者席で揺られながら、密かに考える。
夕食と朝食の席でサラダ貰ったのが理由じゃないからね!
呼び名がないと不便と思ったからだからね!
(作者が)忘れてたのはちょっとある。
えーと、商人さん、リーダーさんはそれでいいとして。
あとの三人の特徴は何かな。
まず一人目。茶髪剣士。
二人目。茶髪剣士。
三人目。茶髪剣士。弓背負ってる。
………。
特徴無かった!
ふ、服装は!? 装備の違いは!!
………みんな同じ軽鎧着けてる! リーダーさんも含めて!
なんてこった。
これは……特徴関係無く名付けるしかない。
じゃあ、どーするかな……。よし。
ウノ、ドス、トレスさんで。
三人揃ってモブトリオ(酷い)。
どうぞヨロシク☆
名前が決定したので、意識を周りに向けた。
御者席にいるのは自分、商人さん、ティーさん。
騎馬で前方にいるのがリーダーさん、ウノさん。後方がドスさん、トレスさん。
レッドさんは荷台。今日は体調どうだろう?
景色は変わらず草原が続く。ただ、チラホラと街道を歩く人の姿があった。
次の村は近いのか、もしくは街道から離れた位置にも村があるのか。
荷車に野菜を山と積んで、自分達が来た方向に歩いてる農夫っぽい人もいた。
さっきの村かまたは街まで、数日かけて売りに行くのだろうか。
自分には絶対無理だな。
そもそも荷車引けないし。いや根性的な話なんだけど。
でも、危険だよね。モンスターがいる以上。
昨日のカエルさんはともかく、……そうそうあんなカンジの………………。
ん?
右手前方、草むらを真っ二つに割る勢いで、街道に向かって突っ走って来る黒い塊。
え、魔物!?
ギョッとした通行人の数名が、その塊が突っ込むだろう場所から慌てて逃げる。
数秒後、誰もいなくなったそこを、猛スピードで黒い塊が横切って行った。
何あれ。
ってトレスさん!?
真横を馬が駆け抜けた。護衛の一人、弓を背負ったトレスさんだ。
後方担当だったのに、街道を横切ったアレを追い掛けて、もうあんな所まで!
黒い塊を視認した時から、駆け始めていたに違いない。
草原の中へ分け入って行き---。
しばらく後。
何事も無かった様に馬車を進めていた、自分達の元へと再び合流した。
トレスさんが乗る馬の背には、大きな荷物が増えていた。
特攻猪。
トレスさん、弓の名手でした。
他の人達の特徴も追々書いていきます。




